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機動戦士ガンダム サンダーボルト 第3話 レビュー 重圧に押しつぶされる

注意:ネタバレです

あらすじ

サンダーボルト宙域の戦闘は激化していた。

ムーア同胞団の母艦ビーハイヴに補給のモビルスーツが届く。

降りて来たパイロットたちを見て驚くイオ・フレミング。

彼らはパイロットスーツに身を包んではいるが年端もいかない少年少女だった。

彼らは、これから死地に赴くことが理解できていないようだった。

ガンダムを見て喜び記念撮影をしている。


機動戦士ガンダムサンダーボルト公式twitterより引用

それを見たイオは複雑な思いに襲われる。

この中の何人が帰還することが出来るのか?

自分の弾避けとして、消耗品として扱われる少年たち。

何も知らない無邪気な少年たちは憧れのガンダムを見あげて喜んでいた。

ビーハイヴからモビルスーツ部隊が発進する。

編隊を組み敵艦ドライドフィッシュを目指す。

突然、ザクの攻撃が始まる。

ビームが編隊を駆け抜ける。

撃墜されるモビルスーツ。

若い命が散ってゆく。

動揺した少年たちが闇雲に撃ち始める。

次々と撃墜される少年たち。

ビームが命中して撃墜されるザク。

リックドムが編隊の中へ飛び込む。

真っ二つにされるジム。

爆発が起こる。

砲撃するドライドフィッシュ。

ビーハイヴを狙撃するサイコ・ザク。

破壊されるビーハイヴのブリッジ。

グラハム副長が負傷している。

彼を助けるクローディア艦長。

彼女の助けを拒む副長。

こうなったのは艦長であるクローディアの責任であると彼は責めた。

彼女に銃を向けて彼は引き金を引いた。

ドライドフィッシュのブリッジ。

眼前にフルアーマーガンダムが立ちはだかる。

ブリッジに向かってビームが発射された。

お互いの存在を感じるイオとダリル。

フルアーマーガンダムとサイコ・ザクがお互いの思いをかけて交錯した。

感想

戦争とは残酷。

年端もいかない少年少女も戦争に駆り出される

補給されたモビルスーツ。

パイロットは少年少女。

戦争の怖さも理解できていない。

自分が死ぬかもしれないと実感がない。

ガンダムを見て喜んでいる。

記念撮影をしている。

そんな事をしても死んでしまえば何にもならないのに。

結局は、フルアーマーガンダムの弾避け。

消耗品として扱われる。

教えてもらった事なんて死と直面したら吹っ飛んでしまう。

戦場で大事なのは経験と運。

それがない奴はドンドン死んでいく。

辛いのは、それが分かっていて命を預からなければいけない立場の人間。

人間らしさを持っていればいるほど残酷な現実に苦悩する。

イオ・フレミングの父もそうだったのか現実を受け止められずに頭を撃ち抜いた。

何人もの部下が死んでいく。

自分の判断は間違っていなかったのか?

他の人間が判断すれば多くの人が助かっていたのではないか?

命が消えて行くたびに苦悩する。

やがて精神はボロボロになっていく。

クローディア・ペール艦長も重圧に押しつぶされそうになり薬に頼ってしまった。

心が耐えきれなくなった。

エリート将校。

さして実戦経験もないのに艦長の椅子に座ってしまった。

どれだけの重圧があるかも想像できないのに。

予想通り耐えきれない。

戦闘になると艦長の椅子を空けて部屋にこもる

誰もが思う。

こんな上官の部下になった不幸を呪う。

リビングデッド師団のバロウズ艦長とは対照的

彼は実戦経験豊富な艦長。

戦争の悲惨さを十分理解している。

部下を送り出したら帰って来ないかもしれない

その恐怖をいつも感じている。

だからサイコ・ザクに乗るダリル・ローレンツを送り出した時も最高の敬礼で送り出した。

仲間の一人がダリルに酒を渡す。

両手が義手のダリルは、うまく受け取れない。

それを見た仲間が涙ぐむ。

自分たちがしっかりしていればダリルは、こんな姿になる事はなかった。

申し訳ない気持ち。

しかしダリルは、そんな事は思っていない。

仲間同士の強い絆が垣間見えた。

J・J・セクストンはクズ認定。

どんな所にもクズはいる。

やっぱり、ここにもクズはいた。

自分の事しか考えていない。

研究成果を発表して有名になろうとしている。

カーラ・ミッチャムに一緒に行こうと声をかけていた。

でも、それは彼女を心配しての事でないのは明らかであった。

自分だけでは心細いから。

一人でやる勇気はない小心者。

責任逃れをする時の矛先が欲しいだけ。

結局は断られ一人で逃げるはめになった。

負傷兵を乗せるべき脱出ポッド奪って脱出した

シャアとアムロのようにお互いを感じるイオとダリル。

因縁のフルアーマーガンダムとサイコ・ザクが交錯する。

勝利の女神は、どちらに微笑むのか?

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