注意:ネタばれ
「ハウスバウンド」レビュー・感想(ネタばれ)
どんでん返しのどんでん返し。
主役のカイラは品行方正で清純な少女ではありません。
普通の映画にありがちな主人公とは正反対。
ATMの窃盗するほどやさぐれた悪い子。
窃盗失敗して保護観察のために実家に戻ってきました。
実家から出るのは禁止です。
保護観察中なんですから自由に外出なんかできるはずありません。
そんなことをすれば足に付けられた発信機で一目瞭然。
発信機を付けての保護観察なんてアメリカでは普通なんですか。
外出もできないなんて日本の甘々保護観察からしたら考えられません。
保護観察って引きこもりにしたら普通のことですやん。
部屋にこもってゲームし放題、アニメ見放題。
ニートにとっては天国なんですけど。
久しぶりに帰ってきた実家。
知らなかったんですか?
実家に幽霊がいることを。
幼少時代に過ごしてたはずなのに幽霊のことを知らないカイラ。
なんて鈍感な少女だったんでしょう。
幽霊騒ぎを調査するうちに引っ越す前の実家は施設だったことが発覚。
それだけでも薄気味悪いのに殺人事件があったなんて、お母さん勘弁してください。
殺人事件があったことは近所の人たちも知ってたはず。
破格の安さの原因はそれですよね。
不動産屋からも話が合ったはず。
それなのに引っ越すなんて怖すぎる。
まさに安物買いの銭失い。
少女の霊が訴えてくる。
無念を晴らしてほしいと訴えてくる。
関係なかったんです。
少女の霊なんかいませんでした。
お母さんの思いこみ。
人は説明できないことが起こると霊のせいにすることが多いですから。
幽霊騒ぎの犯人は壁の向こうに住む少し頭のおかしいユージーン。
機械の修理は任せておけ。
でも、それ以外は頭の回路がショートしているので目をつむってください。
壁の中に住んで十数年。
勝手に住むなんてあきません。
家賃ぐらいは払ってください。
幽霊だと思って憂鬱な思いをした慰謝料も請求させてもらいます。
まさか、違いますよね。
ここでどんでん返し。
隣に住んでるいかにも怪しいおっさんが少女殺しの犯人だと思っていました。
それが新たに出てきた怪しい容疑者。
壁の中に住んでるいかれた引きこもり。
私が少女殺しの犯人ですって言ってるようようなもの。
あれだけカイラが壁の中のことを訴えているのに誰一人確認しない不思議。
普通あれだけ取り乱して訴えていたら確認ぐらいするでしょ。
棚の後ろには穴さえ開いているのに確認しないのも不自然すぎる。
懐中電灯で照らすなり壁を少しはいでみればわかること。
もし、カイラの言ってることが妄想だと思うなら壁をはいで見せればだまるはず。
そこは違和感ありまくり。
また来ましたどんでん返し。
ユージーンはアホの傍観者。
人を殺すほどの度胸も頭もありません。
電気製品の修理しかできない引きこもり。
少女殺しなんかできるはずがありません。
真犯人はカウンセラーの眼鏡おやじ。
就職したての見習い期間中に少女に棒で殴られたのを根に持って殺しちゃいました。
眼鏡おやじが襲ってきます。
見かけによらずタフな眼鏡おやじ。
屋根から落ちても死にません。
これはホラー映画の法則。
屋根から落ちて程度では殺人鬼はびくともしない。
ちゃんととどめはささんとあきません。
勝手に死んだと判断するから窮地に陥るんです。
あわやお母さん死ぬところ。
電話のコードを首に巻かれて眼鏡おやじが力いっぱい締めてます。
コードレスにしておけばよかった。
断末魔にそんなことは考えなかったんでしょうか。
タフな引きこもりユージーン。
背中から火箸で刺されて貫通してたのに生きてますよ。
自分でやる度胸はないのでカイラに武器を手渡します。
意識を取り戻したカイラが力いっぱい武器を眼鏡おやじの首にグサッ。
スイッチを入れるユージーン。
武器へ向かってつながった銅線から電気が流れていく。
結構高圧な電気が流れていたんですね。
むき出しの銅線に触らないようにしましょう。
ふっとぶ眼鏡おやじの頭。
思いっきりグロい描写。
思いっきり返り血を浴びまくるカイラとお母さん。
ユージーンの協力で殺人鬼を葬ることができました。
ユージーンは壁の中で生活することを許されたんでしょうか。
幼少期のカイラを監視していたみたいですけど。
お風呂に入っているところもバッチリみられていましたよ。
それを絵に描いて記録しています。
意外とシュールで味のある絵。
画家としてネットで売買したら売れるかもしれませんよ。
義理の父親も思いっきり腹をカイラに刺されて血しぶき上がったのに生きてるんですね。
あの血しぶきの状況だと動脈傷ついて助からんと思ってたけど。
晴れて8か月が経過。
保護観察期間は終了。
カイラは自由の身になりました。
どんでん返しに次ぐどんでん返し。
画面からはチープな感じで低予算が伝わってきた。
それを覆すほどの練りこみ。
脚本にかかわっていたのがミーガンの監督。
どうりで普通の低予算映画じゃないなと思いました。
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