注意:ネタバレです
あらすじ
突然、攻め入って来た謎の兵士たちによる虐殺
多くの住人が殺され悲しみに包まれる泥クジラ
首長のタイシャが命を落としたため、次期首長となったスオウが長老会に呼び出される。
そこで長老達から泥クジラの秘密を聞かされる
襲って来た兵士達と泥クジラの住人。
彼らの先祖は同じ国の住人だった。
泥クジラの住人の先祖たちは罪を犯して流刑にされていた。
国を追い出され砂の海をさまよう事を運命づけられていた。
今までは流刑という猶予期間だった。
何らかの理由により処刑という決断が下されたのだ。
兵士達の目的は略奪や占領ではなかった。
一人残らず住人を処刑することだった。
泥クジラには、兵士達と戦う戦力はない。
だまって無抵抗に殺される運命。
長老会は決断を下した。
泥クジラを住人もろとも砂の海に沈めると。
首長になったスオウは、最初で最後の決断を下すように長老達から命じられた。
クジラ子らは砂上に歌う 公式twitterから引用
© 梅田阿比(月刊ミステリーボニータ)
「クジラの子らは砂上に歌う」製作委員会
泥クジラの地下にある誰も立ち入らない区域。
チャクロたちは、そこに泥クジラの秘密が隠されていると考えた。
しかし、地下への入り口は自警団によって警備されている。
なんとかマソオが自警団を組み伏せて地下へ入る事に成功した。
しかし、その先には泥クジラ最強の自警団団長、シュアンが待ち構えていた。
感想
理不尽やね。
先祖のやった事の責任を取らされている。
子孫である現在の住人達は、何にも悪いことをしてないのに。
上司の失敗を押し付けられた部下みたいになってるやん。
泥クジラの住人たちの先祖は流刑者やったんや
何らかの罪を犯して国を追われてたんやね。
でも、現在の住人達はそんな事は知らんやん。
長老会のジジイしか知らん事の責任を取れと言われるのは、無茶苦茶やわ。
そもそも、今現在の泥クジラの住人達は何の罪もない。
それやのに、先祖の犯した罪のために突然処刑されるのは理不尽過ぎる。
長老達も何を考えてるんや。
スオウに責任を押し付けて、泥クジラを沈めるってアホか。
お前らジジイは長生きしたから死ぬのは勝手や
でも、将来ある若者たちを道連れにするのは、おかしいやろ。
スオウが反対するのは当然やで。
そこは、全力で若者を守るのが人生の先輩としての手本やろ。
今の日本を見てるみたいやね。
泥クジラが日本。
長老会のジジイたちが、政治家。
敵が攻めてきた時のに反撃しない自警団が、自衛隊。
敵が攻めて来て人が殺されてるのに、逃げんとボーっと見てるのが日本国民。
ほんまに、今の日本を象徴してるようやわ。
ギンシュお姉さま、ええわ~。
かわいいやん。
アホな所が最高やね。
チャッキーが、可愛くてしょうがないんやね。
チャッキーのためやったら自警団も裏切るんや
それって、自警団には向いてへんやん。
自警団の一員やったら、命令に忠実に動かなあかんやんか。
誰が自警団に入れたんやろ。
かわいいから許すけど、性格に難ありやで。
シュアンが、謎やね。
ニコニコしながら平気で人を殺しそうな感じがあるわ。
泥クジラの住人の中では、異質の存在やね。
地下への通路を守ってたのに、チャクロ達をすんなり通してくれた。
これって長老達の考え方を全面的に支持してるわけではないと言う事なんかな?
自警団って長老会直轄みたいやのに、シュアンにしろギンシュにしろ長老会の命令に絶対服従ってわけでもないんやね。
シュアンは泥クジラの住人の中ではサイミアの力が最強らしい。
生まれつき戦うのが好きなんかな?
サイミアの力が強いと好戦的になるのか?
好戦的やからサイミアの力が強いのか?
この二人を見てると、どっちなんかなと思うわ
同じくサイミアの力が強いオウニと戦おうとしてる。
住人同士で争ってる場合と違うのに何をしてるんやろうね。
ネリの能力はどうなってるんやろ?
実際に死んだ人の魂を見せてるの?
それとも幻覚を見せてる?
どっちなんやろ?
サミの魂がチャクロへの思いを告白してた。
その事をチャクロは知らんかったはずやから幻覚でなくサミの魂なんやろうね。
あんな事を言われたら、余計に悲しくなるわ。
後悔しかないよね。
もっと、優しくしてあげればよかった。
もっと、一緒に過ごせばよかった。
いろんな思いが噴き出してくる。
でも、死んでしまってる。
魂になってしまってる。
もう、どうすることもできない。
切ないわ。
地下にいてたのは何?
明らかに人間ではないものやね。
ネリがちょこんと傍らに座ってたけど前から知ってたの?
この人間ではない者が、泥クジラを沈めることに関係してるのかな?
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