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機動戦士ガンダム サンダーボルト 第4話 レビュー 残酷な戦場にジャズがマッチ

注意:ネタバレです

あらすじ

母艦のビーハイヴを失い脱出したムーア同胞団の生き残り兵たち。

救助艇の酸素は限られていた。

このままでは窒息死が待っている。

残された道はリビングデッド師団の母艦ドライドフィッシュを制圧する事。

残った数少ないモビルスーツ部隊と共に敵艦へ向かった。

ドライドフィッシュでは敵が制圧に来ることを予測していた。

しかし負傷兵ばかりで、まともに戦える兵は残っていなかった。

敵兵を道連れに艦を自爆させることを選ぶ兵士たち。

カーラ・ミッチャムが爆弾を機関室にセットしていく。

戦争が冷静な判断を狂わせる。

カーラは、自爆することが正しい事であると信じていた。

起爆スイッチを押す寸前、ムーア同胞団のコーネリアス・カカが説得に現れた。

手を上げて攻撃の意志がない事を訴えるコーネリアス。

「もう、殺し合いはやめよう」とカーラに訴えた。

我に帰るカーラ。

突然、恐怖が襲って来る。

コーネリアスの後ろでカメラをセットする兵士

それに気づいたカーラがヨロヨロと歩き出す。

突然、後ろの仲間たちが光に包まれ消滅した。

モビルスーツのビームサーベルが艦の外から突き立てられていた。

カメラは敵の位置を送っていたのだ。

穴が開き宇宙空間に吸い出されるカーラをジムの手が受け止める。

ヘルメットの中のカーラの表情は、正気を失っていた。


機動戦士ガンダムサンダーボルト公式twitterより引用

互角のガンダムとサイコ・ザク。

両機ともにかなりのダメージを受けていた。

ガンダムの一撃で気を失ったダリル。

とどめのビームサーベルが迫ってくる。

その瞬間、どこからともなく雷がサイコ・ザクに落ちた。

衝撃で気が付くダリル。

目の前に迫るガンダムにミサイルを発射した。

両機ともに頭部を損傷。

動きが止まったガンダムとサイコ・ザク。

コックピットからイオが出てくる。

サイコ・ザクのハッチが開き出て来たダリルの姿を見てイオは驚愕した。

ジオンの援軍が到着した。

包囲されて連行されるイオ。

ムーア同胞団の残った兵士たちも捕虜として捕らえられた。

感想

戦争は残酷。

戦争は人の正気を奪ってしまう。

ムーア同胞団の兵士が制圧にやってくる。

リビングデッド師団の兵士たちは自爆しようとしている。

敵兵を道連れにしようとしている。

冷静に考えれば命が助かる方を選ぶはず。

捕虜になれば命だけは助かる。

戦争が人を狂わせてしまう。

カーラ・ミッチャムも自爆することに疑問を持っていなかった。

疑問どころか爆弾のセットを進んでやっていた

自爆することが正しいと思っていた。

コーネリアス・カカの言葉で目が覚めた。

自分は何と恐ろしい事をしているのか。

我に帰って恐怖が襲って来る。

援軍が来ることを知っていれば違った結果になっていたかもしれない。

正気を取り戻したカーラ。

コーネリアスの後ろでカメラをセットする敵兵

何かがおかしいとヨロヨロと前に歩き出す。

その瞬間、後ろの仲間たちが光に包まれ焼き尽くされる。

モビルスーツのライトサーベル。

こんな使い方もあるのか。

パイロットはライトサーベルで人を焼き尽くす事に罪悪感を感じなかったのか。

かつて、アムロ・レイは宇宙空間を浮遊するシャア・アズナブルをビームライフルで狙撃しようとした。

生身の人間を撃つという事に抵抗を感じたのと目標が小さすぎて狙いが定まらなかったというエピソードがある。

対モビルスーツであれば撃墜してもパイロットの姿が見える事は滅多にない。

その点では、人を殺しているという感覚は薄い

生身の人間を殺すという行為。

相手は個人的には、何の恨みもない人間。

正常な精神状態であればブレーキがかかるはず

戦場では、正常な精神状態を保つことは難しい

だから、なんの躊躇もなく殺してしまうのか?

目の前で仲間を殺されたカーラは正気を保てなくなり精神が崩壊してしまった。

フルアーマー・ガンダムとサイコ・ザクの戦い

お互いにボロボロになっての戦い。

ガンダムもアーマーがなければ、もっと早期に撃墜されていただろう。

その点では、動きは遅くなるがアーマーを装備していたのは正解だった。

また奇跡が起こった。

気を失ったダリル・ローレンツ。

動きの止まったサイコ・ザクにガンダムがビームサーベルを突き立てようと接近する。

雷が起こりサイコ・ザクに直撃する。

気が付いたダリルがミサイルを発射する。

相打ち。

前は雷でイオ・フレミングが命拾いしている。

今回はダリル・ローレンツ。

神様は、いつも公平。

二人の戦いをもっと見たかったのかも。

コックピットから出て来たダリルの姿を見たら、誰もが驚くはず。

イオが驚くのも無理もない。

両手両足が義手義足のパイロット。

常識では考えられない。

それも互角の戦いをしていた。

イオの操縦テクニックが低い訳ではない。

リユース・P・デバイスの技術が凄すぎるだけ

これが実用化されればパイロットに高度な訓練を課す必要もなくなる。

誰もが今日からエースパイロットになれる。

ただし、両手両足を差し出す事が条件になる。

引き替えに一生、義手義足の生活をする覚悟が持てるのか?

独特の音楽。

最初は違和感を感じていた。

今になって残酷な戦場とジャズが妙にしっくりくることに納得した。

賛否両論あるだろうが新しい試み。

今までになかった音楽との融合。

戦争の残酷さを際立たせる役目としては成功したのではないかと思う。

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