注意:ネタバレです
実話
この映画、実話を元にしてるんやね。
こんな怖い事が現実にあったって、自分の身近に起こったら、どうしようと思うわ。
ほんまに怖い映画やった。
2時間ちょっとの映画。
普通やったら中だるみとかあるけど、全くなかった。
人物の描写もうまくて、知らん間に登場人物に感情移入してる。
映画としての完成度もピカイチやね。
怖いだけと違って、最後は感動できる話。
家族の愛とかもテーマに入ってる。
母は強し
ジャネットのお母さん、えらいわ。
どんな事があっても、ジャネットの側におった
普通なら、病院に入れたり、施設に入れたり、怖くて遠ざけようとするはず。
でも、このお母さんは他の子供を向かいの家に預けて、何かがいてる家でジャネットと一緒にいてあげてた。
「母は強し」を地でいってたわ。
他の兄弟も必死で助けようとしてた。
普通なら怖くて逃げだしてしまったりするはずやけど、この兄弟はジャネットを見捨てる事をせんかった。
お父さんは離婚して出て行ったけど、お母さんと子供たちの団結力、家族愛は凄かったわ。
ジャネット
ジャネット役の子、可愛いけど憑りつかれて豹変していくのが凄いわ。
凄い演技力やね。
可愛いだけに、憑りつかれた姿が、より一層怖かったわ。
死霊館エンフィールド公式サイトから引用
© 2017 Warner Bros. Japan LLC All rights reserved.
部屋の窓が割れてガラスが飛び散ってる所に佇んでるとこは少女というよりは綺麗な女の人に見えたね。
ジャネットがいなくなって、エドが扉を開けた時に、ありえへん姿でおったのは、背筋が寒くなったわ。
それまで普通に生活してたのに、何がきっかけで悪魔に憑りつかれる事になったんやろ。
他の兄弟はどうもなかって、ジャネットだけが取り憑かれたのは、タバコの件で疑われて精神的に落ち込んでる所を悪魔に狙われた?
それとも、自作のウイジャ盤で霊に問いかけてたから、それがきっかけになったんかな?
実写
来るぞ来るぞ来るぞって、焦らしていきなり来たからビックリした。
へそ曲がり男のおもちゃは、コミカルな音楽なんやけど、なんか不気味やったわ。
本物のへそ曲がり男が出て来たのもビックリしたわ。
悪魔が作り出したんやね。
これ、CGやと思ってたけど、実写やってんや
CG全盛の時代やけど、あえて実写でやったんやね。

死霊館エンフィールド公式サイトから引用
© 2017 Warner Bros. Japan LLC All rights reserved.
なんでやねん
ジェームズ・ワンはユーモアセンスもあるわ。
修道女の姿の悪魔を描いた絵。
ロレインが絵をジッと見てたら、両側から手が出て来るやつ。
てっきり、絵の中から貞子みたいに出てくるもんやと思ってたわ。
予想に反して絵持ったまま走って来よった。
観た時は「ヒャーッ」って叫びそうになったで
後で考えたら、絵持って走るって、コントやんってニヤケてしもたわ。
今、考えてもあの姿は怖いよりも笑えるね。
ジャネットと霊のチャンネル争い。これも、見てる時は「怖っ」って思ったけど、単なるチャンネル争いやん。
ドリフのコントかって思ったわ。
地下室の水の中から出てくる入れ歯。
「何でこんなとこに入れ歯あるねん!それも、きれいし。」って、つっこんでしもたわ。
これって、絶対狙ってるね。
後で思い返してクスって笑うのを狙ってるわ
秀逸
霊能者のロレインが終始、霊を感じへんって言うてたわ。
なんか、ずっとこの言葉が引っかかってた。
途中で、ジャネットが物を投げてる映像をテレビ局のクルーが見付けた場面では「やっぱり、狂言」ってなった。
「なんか、盛り下がったわ。この気持ちどうしてくれるん」って思ってたら、その後の展開に衝撃を受けたね。
エドも、二つのテープの音声を同時に鳴らすって、よう気付いたわ。
この辺は、神の啓示なんかな。
これがなかったら、夫妻はアメリカに帰ってしまって、一家は悪魔の餌食になってしまっててんから。
ハッピー
騒動の元凶やった悪魔も撃退出来て、一家も元の生活に戻ることが出来た。
最後も、ウォーレン夫妻のダンスで終わるハッピーエンド。
暗い気持ちになる事もなく、観終わった後も清々しい気持ちになれる。
ホラー映画にしては、珍しい終わり方やね。
こんな感じにハッピーに終わってくれる方がええけどね。
エンドロール
何と言うても、ほんまもんの音声や写真やもん
どう聞いても、少女の声には聞こえへんし。
あんな声、出せるはずはないし。
写真も古さがあって不気味やったわ。
実話を元にしてるっていうのは、説得力あるね
映像の合間にチラチラ、アナベル人形とかの画像が入ったりするサブリミナル映像も気持ち悪かったわ。
実際の人物たちと映画の俳優たちの写真を対比させたり、最後まで飽きさせない演出でよかったね。
この映画、ものすごい良作やけど、あんまり話題にならんかったんが不思議やね。
それにしても、監督のジェームズ・ワン恐るべしやね。
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