注意:ネタバレ
第8話(最終話)「始まり」レビュー・感想(ネタバレ)
ルーシーを逃がすために偽物の首を持ってリーダーの元にやって来たマキシマス。首が偽物であるのはすぐにバレるはず。そんな事は簡単に想像できたはず。嘘をついて裏切り者の烙印を押されたら命はない。そんな状況をどうやって切り抜けるつもりだったのか?ルーシーに格好よく「絶対に迎えに行く」ときめていたマキシマス。まさかのノープラン。全く何も考えてなかったマキシマス。あまりにも能天気すぎるマキシマス。銃を向けられ絶体絶命。ルーシーと再会するどころか正式にナイトになることなくここで人生が終わってしまう。持つべきものは友。救いの手を差し伸べたのは親友のデインだった。こんな場面でまさかの告白。それがリーダーの心を動かした。デインのブーツの中にあったナイフ。あれはデイン自身がやったこと。戦地へ赴くのが怖かったデイン。スクワイアに任命されたが怖くて怖くてしょうがなかったデイン。任命を拒否することなんてできるはずがない。だから、誰かの仕業に見せかけて自ら足を負傷させた。親友を心配して連行されたマキシマス。まさかの親友の告白に呆然。自分の命が危険にさらされている事も忘れてしまうほどの衝撃。正直者で友達想いのマキシマス。リーダーのマキシマスに対する印象が一変した瞬間。リーダーの命令でマキシマスに向けられていた銃は下ろされた。チャンスを得たマキシマス。ブラザーフッドの部隊が動き出す。目的地はルーシーが向かったモルディヴァーが統治する町。
ヴォルト31へ侵入したノーム。廊下の先から声が聞こえる。それは人ではなかった。人の一部?カプセルに入った脳が乗ったラジコンのような車。それがヴォルト31の住人の正体。周囲に人の気配は一切ない。動いているのは脳みそラジコン一台だけ。ラジコンがノームを侵入者と認めて注射器のようなものを向けて近づいて来る。しかし、動きは遅く正確でない。簡単にかわすノーム。「動かないでくれ」とおかしな懇願をするラジコン脳ミソ。扉の先の暗闇。明かりをつけると数多くの生命維持カプセルが並んでいた。ヴォルト31からやってきた監督官になった人物たち。彼らはこのカプセルを出てヴォルト33にやって来たのであった。開いたカプセルにはヴォルト33の監督官になったベイツの名。次の名前を見てショックを受けるノーム。そこにはハンク・マクレーンの名前があった。一刻も早くヴォルト33の居住者たちに真相を告げなければならない。戻ろうとするノームの眼前で扉が閉まる。こんな重大な事を知って簡単に帰らせてくれるわけがない。しかし、相手は非力そうなラジコン脳ミソ。力づくで何とかなるかもしれないが相手の機能がわからない。さっきは注射器だったが今度はレーザーを撃って来るかもわからない。武器も無しに迂闊に手を出す事ができないノーム。ラジコン脳ミソはすぐにノームの命を奪うつもりはなさそうである。むしろノームの命を気遣う優しさを持ち合わせてるようであった。生命維持装置に入っている人たちが地上に出る時が来れば扉を開けてくれるようである。しかし、それがいつになるかは分からない。明日なのか100年後なのか。この部屋には水も食料もない。このままでは餓死するのは時間の問題。生き延びるためにはラジコン脳ミソの言う通り生命次装置に入るしかない。幸い父親の生命維持装置が空いている。ゆっくりと生命維持装置に向かうノーム。なんとか扉を開ける方法はないのか?
核戦争前の世界。ヴォルトテック社に妻を送って来たクーパー。目的は妻の会話の盗聴。妻のことを信じたいが心の底で疑っている自分がいる。疑いを晴らすには盗聴して不審な点がなければ潔白。盗聴するしかない。しかし、ビルの外では電波が悪く声が聞き取れない。仕方なく妻を待つという理由でヴォルトテック社に入るクーパー。妻のバーブは大事な会議の最中。夫に盗聴されているなんて夢にも思っていない。会議室には全米の大手企業の代表者たちが集まっていた。莫大な富に群がるハイエナのような奴ら。しかし、世界が平和のままではヴォルトは無用の長物。誰も核戦争用のシェルターになんか金を出すはずがない。いつ戦争が起こるか誰も分からない。そんな不確定な状況で投資をする奴なんているはずがない。そんなことはヴォルトテック社も承知。バーブの言葉に衝撃が走る。「私たちが核戦争を起こす」一瞬の沈黙の後に意味を理解する面々。金と権力にしか興味のない連中。核戦争を起こし地上の人間を一掃する。選ばれたヴォルト内の人間たちで新しい世界を創造するのである。争いのない世界。またヴォルト内では地上の法律は存在しない。非合法な実験を行おうがとがめられることはない。それぞれの企業がそれぞれの方法で実験を行い新しい世界を作るのである。妻が核戦争を起こす張本人。地上の世界を一掃する破壊者。衝撃的な事実を聞いてショックを受けるクーパー。誰かが話しかけてくるがはっきり聞こえない。自分のファンだとか言っている。確かあの女性はベイツとか名乗っていた。この男性の名前はハンク・マクレーン。ツインピークスのクーパー捜査官にそっくりやん。
モルディヴァの元に博士の首を届けたルーシー。目的は博士の首に埋め込まれていた低温核融合装置。ルーシーの父親をさらったのは装置の解除コードを聞き出すため。低温核融合装置が動けば町が電力不足になることはない。エネルギーの事での争いもなくなるはず。そんないいことなのに解除コードを教えることを拒むハンク。シェイディ・サンズの悲劇。核爆弾で住人が消滅した町。それをやった張本人はハンク・マクレーン。衝撃の事実をモルディヴァから聞かされたルーシー。なぜそんな事をしたのか?優しい父の正体。ヴォルトの秘密を知った母。幼いルーシーとノームを連れてカリフォルニアに逃げて来た。そこで知り合ったモルディヴァ。幼い頃のルーシーとも会っていた。家族を連れ戻しに来たハンク。しかし妻はヴォルト33に戻る気はなかった。強引にルーシーとノームを連れ戻したハンクが次にしたこと。シェイディ・サンズの跡形もなく消滅させること。夫婦喧嘩の末の凶行。しかし、これはやりすぎです。子供たちを連れて黙って出て行った妻が憎いのはわかります。だからといって無関係な多くの人たちを巻き込むなんて狂ってる。目の前の椅子に座ったグール。フェラルになってしまったのか自分が誰なのかもわからないようである。首にかかった見覚えのあるペンダント。それは幼い頃に何度となく見た母の首にかかっていたペンダント。真相を知って呆然とするルーシー。必死で呼びかける父の声なんか聞こえるはずがない。
低温核融合装置を手に入れるため街を襲撃するブラザーフッド。賞金首を追ってきたグールとなったクーパーが対峙する。パワーアーマーに銃弾は通用するのか?パワーアーマーにある欠陥。胸部プレートの下にある溶接部分の強度。電力供給のフージョンコアを抜いたクーパー。周囲が暗闇に包まれる。確かパワーアーマーにはライトが付いていたはず。しかし、誰ひとりライトをつける者はいない。全員が記憶喪失になったのか?それとも全員が新人なのでライトの点け方を知らないのか?暗闇から銃弾が飛んでくる。欠陥は改良されていなかった。銃弾を受けて次々とパワーアーマーを着たナイトが倒れる。ルーシーの元に辿り着いたマキシマス。呆然と立ち尽くすルーシーに声をかけるがショックが強すぎて正気に戻れないルーシー。何も知らないマキシマスがハンクを檻から出してしまった。やってしまったマキシマス。どれだけやらかしたら気が済むの。パワーアーマーを着たハンクに殴られて気絶するマキシマス。気絶でいいのか?死んではいないのか?ルーシーを連れて行こうとするハンク。そこへやってきたクーパーが銃口をハンクに向ける。パワーアーマーのヘルメットはない。頭はむき出しのまま。銃弾を受けたら無事では済まない。ルーシーを諦め空へと逃げるハンク。クーパーの凡ミス。引き金を引くが弾切れで銃弾は発射されなかった。クーパーの本当の目的は妻と娘を捜し出す事だった。どこかのヴォルトで生命維持装置に入っていれば今も無事でいるかもしれない。核戦争が起こった時に娘を馬に乗せて逃げていたはず。その後ヴォルトに逃げ込んだのか?なぜ、クーパーだけが別行動でグールになってしまったのか?ハンクの行き先は予測できる。おそらく黒幕に会いに行くはず。その黒幕なら妻と娘の居場所を知っているかもしれない。クーパーの後ろでこちらに銃をかまえる音がする。銃を向けるルーシー。引き金を引き銃弾が発射された。無傷のクーパー。銃弾はルーシーの母親の頭に命中していた。母の呪縛を解いたルーシー。妻と娘のため。父を追うため。目的地は一緒。
死んでなかったマキシマス。気絶で済んでよかったマキシマス。ルーシーの姿はない。ルーシーの父の姿もない。椅子に座って息を引き取ったモルディヴァ。マキシマスには何が起こったのか全く理解できない。そこへやって来たデイン。息を引き取っている敵のリーダーを見付けたデイン。そこへブラザーフッドのメンバーたちがやって来た。咄嗟にマキシマスの腕を持ち上げるデイン。首を横に振るマキシマスを無視し「ナイト・マキシマス」と叫ぶデイン。周りは勘違いするに決まっている。もはや誰がモルディヴァを仕留めたなんかどうでもいい。この状況を見れば誰もがマキシマスがやったと思うはず。メンバーたちが一斉に叫び出す。一躍ヒーローとなったマキシマス。ノープランなのに出世街道をばく進するマキシマス。このままトップまで上り詰める奇跡あるかな?
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