注意：ネタバレ
世界の終わりから公式サイトから引用
「世界の終わりから」レビュー・感想（ネタバレ）
両親を事故で亡くし、たった一人の身寄りの祖母を亡くし、学校でいじめられて売春を強要され、お金がないから夢だったメイクアップの学校への進学をあきらめ。生きることに絶望している女子高生ハナが世界を救うために政府の秘密機関から協力を依頼される物語。なんのために世界を救うのか？葛藤するハナ。生きていても何もいいことはない。両親が死んでからはバイトに祖母の介護に苦労ばかり。宿題をする気力もないほど疲れ切った毎日。朝も起きられず遅刻の常習者。みんな死んでしまって家族なんかいない。誰のために世界を救うのか？
世界を救う鍵はハナの夢。不思議な夢を見るハナ。いつの時代なのか？どこの国なのか？村人たちを容赦なく殺しまくる侍たち。侍がいるならここは日本なのか？しかし、そこで出会ったユキという幼い娘。ユキの出で立ちは南米の昔の衣装のような出で立ち。ユキの両親は侍に殺されてしまった。ユキに連れられて行った洞窟の中のような広い場所。そこにいたのは湯婆婆。いつの間に千と千尋の世界に迷い込んでしまったのか？まさかジブリが協賛しているのか？これは待望の実写版「千と千尋の神隠し」？湯婆婆のようなユキのおばあちゃん。なんだかわからないが手紙を祠に持って行ってくれと頼まれた。まるでドラクエのような展開。この後、仲間たちとの出会いが待っているのか？
現実世界にも存在したもっと湯婆婆。夢の世界よりも湯婆婆に寄せてきている。湯婆婆の前にある不思議な本。指でなぞると文字が変化していく。不思議な本がこの世の運命を決めている。ハナの見る夢が運命を変える。しかし、運命を変えるには犠牲が必要。多くの人を助けるためには誰かが犠牲にならなければならない。トイレで同級生に金を要求されて脅されるハナ。ハナの警護についていた佐伯。なんでハナから目を離す。ごめんで済んだら警察はいりません。世界の運命を決めるハナから目を離すなんて警護失格。しかし、きっちり落とし前つけてくれました。いじめっ子の同級生の額に突きつけられて銃口。それはちょっとやりすぎかもしれません。でも、佐伯の言う事も道理にかなっている。カッターナイフは立派な凶器。それをハナに突きつけるなんて殺人未遂を問われても文句は言えません。銃口を突きつけて凄む佐伯。まさに迫真の演技。おしっこチビリそうになっちゃいます。一目散に退散したいじめっ子。佐伯の目の黒いうちは二度とハナに近づかないでしょう。そんな佐伯も世界を守るために犠牲になってしまいました。現代に現れた無敵のお殿様。何が目的なのかハッキリわかりません。銃弾も効かない無敵のお殿様。ハナを守るため勇敢に立ち向かった佐伯がやられてしまいました。次はハナの番かと思いきや逃がしてくれる優しいお殿様。何のためにハナの元に現れたのかサッパリわからないお殿様。ハナに危害を加える気がないなら佐伯は無駄死にしたようなものじゃないですか。
政府の秘密組織がSNSで拡散するお粗末さ。世界を救おうとしているハナのことも白日の下にさらされた。一躍ハナは有名人。感謝するべきなのに敵意むき出しの一般人たち。なんでこうなるのか理解不能。世界を救おうとしてるんですから感謝して下さい。どこから見てもテロリストには見えません。あの出で立ちのどこがテロリストなのか理解不能。突然ハナが命を狙われるのも意味がわかりません。いったい誰のために世界を救おうとしているのか。混乱するハナ。
涙腺崩壊。真実を知ったら泣けてきた。ハナも両親に救われていた。湯婆婆に明かされた真相。ハナの家系は輪廻師の家系。見た夢を不思議な本に反映させることで世界の均衡を保つ役割。心臓病で7歳でこの世を去る運命だったハナ。両親は到底そんな運命は受け入れることができなかった。ハナを生かすために自らが犠牲になった両親。運命を変えるには犠牲が必ず伴う。ハナを生かすために犠牲になる事を決意した両親。ハナと過ごす残された時間は短かった。
ほこらに手紙を届けて無敵の力を得たユキ。ユキの目的は無敵の力を手に入れて何もかもを葬り去ること。両親を奪った侍たち。常に争っている人間たち。人間が存在する限り争いは絶えない。人間なんかいなくなればみんなが幸せになれる。こんな世界なんかなくなってしまえ。そこからつながった世界の崩壊。ユキの正体が暴かれる。ユキ、それはハナ自身の幼い姿。ユキの怨念。ハナの怨念。夢と現実がつながり世界の崩壊を引き起こした。全てに絶望したハナ。世界を救うことを一旦は諦めたハナ。命と引き換えに自分を生かしてくれた両親の姿が頭をよぎる。このまま世界を終わらせてはならない。カセットテープにメッセージを吹き込んでタイムカプセルに詰め込んで地中に埋めるハナ。いったい何のために誰のためにそんな事をしたのか？
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