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【映画】Xエックス【A24】レビュー(ネタバレ)【超高齢化の日本では他人ごとではないよ】

注意:ネタバレ


X公式サイトから引用

「Xエックス」感想・あらすじ(ネタバレ)

やっぱり田舎はこわいです。
こんな周囲に何もない所は特に怖い。
何かあっても歩いて逃げることもできませんよ。
助けを呼ぼうにも付近に人家はないし。
今ならスマホがあってすぐに電話できるけど。
この時代は携帯電話自体が無い時代なんで固定電話さがさんとあきません。
このスマホの時代になってもアンテナ無くて圏外になってる可能性はありますけど。
得体のしれん老夫婦も不気味すぎる。
到着した途端に銃を向けられて悪態つかれた時点で泊まるのやめりゃよかったけど、そうはいかんかったんでしょうね。
この撮影隊の人らもいかれてて普通の感覚持ってないみたいですし。
撮影することすら許可もらってないんですから。
まあ、どっちもどっちやね。
しかし、時代を感じさせますね。
サンヨ―のカーステレオなんかあったんですね。
懐かしすぎる。
若い人は知らんでしょうね。
かつては電化製品のメーカーとしては一部上場企業でメジャーだったサンヨ―。
潰れてパナソニックに吸収されちゃいましたけど。
こんなところで目にするとは当時の日本のメーカーは凄かったんですから。

色気づいたボケ老人の殺戮物語なんかと思ってしまったけど、ちょっと違いました。
老いに対してのもどかしさみたいです。
老いても性欲なくならないんですね。
でも、誰も相手にしないですわ。
しわくちゃな老人ですもん。
そこにギャップが生まれてしまうんでしょうね。
自分は若い時と同じようにしてほしいのに夫は役に立たない。
役に立たないというよりは心臓心配ですもんね。
きっちりやってたからできんことはないみたいです。
しかし、このしわくちゃ老人のベッドシーンは前代未聞ですよね。
たいがい行為の前に場面が切り替わってというのが普通ですけど、この映画ではリアルにやってる最中まで描写してる。
誰が得するんですか?
見たい人いるんですか?
自分は誰にも相手されないのに若い奴は勝手すぎると嫉妬して殺しまくる殺戮ムービー。
こんなヨボヨボの老人にやられそうにないのに殺されてしまう若者たち。
油断するんでしょうね。
相手ヨボヨボやし。
まさか連続殺人犯なんて思わんし。
油断して近づいたらいきなりですもん。
躊躇がないもんね。
迷いがないし、ちゃんと急所を心得てる。
相手が老人でも不用意に知らん人に近づいたらあきません。
用心するにこしたことはないです。

ウェンズデーのジェナ・オルテガ出てるんですね。
スクリーム最新作への出演といいホラーによく出ますね。
彼氏の撮影に助手として付いてきたロレインと言う役です。
唯一まともな娘やと思ってたのに、やっぱりこの娘もおかしかった。
ポルノの撮影現場を見て自分も出たいってどういうことですか?
彼氏にしたらビックリしますわ。
だってたいがいは自分の彼女がポルノに出るなんて反対するでしょ。
知らん男に抱かれるなんて嫌ですやん。
ロレインさん、なんかスイッチ入ったみたいですね。
言うてる事は筋が通ってるから説得するのも難しいわ。
自分が老いてから後悔するかもしれないと言う事ですね。
若いうちに映像で残して置いたら良かったと。
でも、ポルノじゃなくてもいいんじゃないですか?
今みたいに気軽に動画撮られへんからそうなるんか。
今は勝手に動画撮られてネットに上げられる時代ですもんね。
でも、当時は動画撮るなんて機材から用意しないといけない時代。
自分でなんとかしようと思えばとんでもない金額かかってしまいます。
ロレインがこの絶好の機会にと思う気持ちもわからんでもないです。
話題になればスターになれるかもしれないですし。
結局、彼氏のRJは押し切られてしまったみたいです。
ある意味かわいそうやけど連れて来たあんたもいかんのよ。
さすがにジェナ・オルテガのベッドシーンはNGだったみたいです。
期待したけど予想通り。
他の女優はやってるのにジェナ・オルテガだけ下着まで、それも背中からのショットだけ。
不自然すぎるやん。
ベッドシーンOKの他の女優にしたらあかんかったんですか?

後で知ったけど主演のミア・ゴス凄いですやん。
美人とは言いにくいけど不思議な魅力のある女優さんですね。
二役やってるなんて全然わかりませんでした。
若いマキシーヌと殺人ババアのパール役の二役。
パールがマキシーヌを特別と思ったのは自分の若いころに瓜二つと言う事もあったんですね。
パールはマキシーヌことは殺さんつもりだったみたいですね。
「あの子は特別」って言ってましたもんね。
でも、マキシーヌにしたら「そんなん知らんがな!」ていう感じですよ。
殺人ババアに認められても嬉しくないですもん。
マキシーヌ自身も変わってる娘ですもんね。
薬やりまくってて「自分はスターになる」て言われても説得力無さすぎます。
無理やり薬の力を借りて言い聞かせてる感じが拭えません。
パールが裸になってマキシーヌのベッドに入って来たところは「ゾワッ」としましたわ。
絶対に気持ち悪い。
マキシーヌもメッチャ気持ち悪がってましたもんね。
何がしたかったんやろ?
自分の若いころにそっくりなマキシーヌの近くで彼女を感じることで若い時の感覚を思い出してたんですかね?

しかし、ホラー映画の登場人物はやらかしますね。
銃があったのに弾を確認しないとはマキシーヌ初歩的ミスですやん。
弾が入ってたら相手は老人なんですから簡単に勝てたはずです。
しかし、危なかったね。
あんな至近距離でショットガン撃たれたのに咄嗟にしゃがんで無傷って奇跡ですやん。
順序間違えるからそうなるんですよ。
まずは銃を向けて制圧したんですから相手から武器を取り上げなあきませんやん。
それからゆっくり止めを刺したらよかったのに焦ってしまいましたね。
それにしても、ジジイの方の心臓発作がそのタイミングで来るのも吹いてしまいました。
てっきり、ベッドシーンでいった時に発作が来るんかと思っていたら肩透かし。
なんや心配してたのに大丈夫ですやんと思いました。
ロレインの死体を家に運んでる時に死体が「ゴホッ」てせき込んだのに驚いたおじいさん。
そのままお亡くなりになられました。
そこで発作来るかと。
そのタイミングかと。
でも、なんか絶妙でしたね。
老人あるあるの連続です。
ショットガンは反動凄いんですから。
しかり構えて撃たんとこうなります。
ちょっと大げさすぎますか?
そこまで吹っ飛ばされないと思いますが。
反動で家の外まで吹っ飛ばされたパール。
「腰が!腰が!」腰を強打して動けなくなりました。
お年寄りにはよくあること。
転倒して腰を強打して動けなくなります。
そんな事で形勢逆転しちゃいました。
マキシーヌにも迷いはありません。
こんなところをパールは感じ取ってたんですかね。
悪態をつくパールの頭を迷いなく車で引いてつぶしたマキシーヌ。
グロいわ。
そのままどこかへ走り去ってしまいます。
薬やってるし警察には行く気ないんでしょうね。
でも、疑われるんと違いますか?
まあ、周囲を捜索したら古い車とかあったから老夫婦が連続殺人の犯人かもと分かりそうなもんですけど。
最後の最後にあのテレビですか。
神の教えを説いてる胡散臭いテレビ。
説教してる人物がマキシーヌの父親とはどんな関係なん?
ポルノに出てスターになろうとするマキシーヌの行動は厳しい父親の反動なんですかね?

これ三部作なんですね。
三部作の一作目。
二作目は殺人ババアの若いころの物語「パール」。
三作目は発表されてないけどマキシーヌが逃げた後の物語かもしれませんね。
パールと同じように殺しに目覚めて殺人鬼になっていくとかですかね?
どんな物語になるのか想像つきませんわ。
老人の若者に対する妬みは怖いですね。
でも、明日は我が身ですよ。
遅かれ早かれ全員に老いは来ます。
これを回避する方法はありません。
段々と衰えていく自分。
年より扱いする周囲。
もし、自分がその立場になった時に笑って済ませることができるんでしょうか?
表面上は笑っているけど内心ははらわた煮えくりかえるような怒りに満ちているのかもしれません。
そんな時に何か後押しがあればパールのような殺人ババアや殺人ジジイになるかもしれません。
高齢運転者のプリウスミサイル。
あれって本当にアクセルとブレーキの踏み間違いで済ましていいんですか?
突然、老いに対する怒りが襲ってきてアクセル思いっきり踏んでるとかないでしょうね?
本当のところは本人しか分かりませんから真相は闇の中ですね。
ますます高齢者が増える日本。
他人事ではありませんね。

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