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【アニメ】進撃の巨人 シーズン3第54話「勇者」感想(ネタバレ)<アルミンに敬意>

注意:ネタバレ

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進撃の巨人公式サイトから引用
©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会

レビュー

大きさゆえの燃費の悪さ。超大型巨人の宿命。とてつもないパワーはあるがスタミナは限られている。それに気づいたアルミン。やはり、ただ者ではない。しかし、作戦は無謀。自らが囮になる作戦。しかし、こんな危険な任務を他の者にやらせるわけにはいかない。自ら危険な任務に赴くリーダーの鏡。アルミンは立派にリーダーとしての任務を全うした。死亡フラグが立ちまくっていた。しきりに海を見る事を諦めないと言い張るアルミン。約束は絶対に守ると言い張るアルミン。言えば言うほど心配が増していく。まさか、死なないよね。でも、不安は大きくなっていく。無謀な作戦。超大型巨人の歯にアンカーを撃てば外れる事はない。しかし、それは自分自身が超高温の蒸気に長い時間晒されると言う事。そんな長い時間、人間は超高温の蒸気に耐えることは出来ない。

蒸気を出す事でさらにやせ細る超大型巨人。それもアルミンの作戦の範疇。まんまと騙されたベルトルト。圧倒的な力におごった顛末。勝利を確信した油断。巨人のエレンも囮。立体起動装置で迫りくるエレン。息をのむ展開。信じられない展開。アルミンの全身が炭化していく。黒く焼け焦げるアルミン。こんな事になるなんて体が震えてくる。疾走するエレンが超大型巨人のうなじを切り取りベルトルトを引きずり出す。驚愕するベルトルト。こんなはずではなかった。あの臆病だったアルミンが勇敢に囮となって散っていくなんて。人類の危機を救ったアルミン。敬意。それしかない。さぞや、海を見たかったはず。それもかなわぬ夢。無情にも身近な人間が散っていく世の中。幼馴染も散っていった。ベルトルトに対する怒り。なぜ、人類を絶滅させようとするのか?エレンの怒り。

獣の巨人に特攻する調査兵団。無情にも散っていく無力な面々。特攻するしか術は無し。もう、これしか策は残っていない。死ぬと言う事はこんな気持ちなのか?何か他人ごとのような感覚。いまいちピンと来ない感覚。しかし、確実に死の石つぶては降って来た。心残りのエルヴィン・スミス。エレンの家の地下室。そこを見て父が間違っていなかった事、父が死ななければならなかった真相を知りたかった。それは敵わない夢。死を覚悟した調査兵団。圧倒的な獣の巨人の石つぶての前になすすべ無し。しかし、ここでも圧倒的な力ゆえの油断。周囲を警戒していればそんな事にはならなかった。鬼気迫るリヴァイ。彼でなければ成しえなかった事。アッカーマンの血を引く男。獣の巨人は警告されていた。リヴァイのけた外れの強さを知るライナーとベルトルトから。もっと警戒しておけばよかった。

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特攻して来る中にリヴァイがいない事に気付けば、こんな事にはならなかった。気づいた時には時すでに遅し。鬼気迫るリヴァイが獣の巨人の腕を切り裂き足を切り裂く。動けなくなった獣の巨人のうなじを切り裂いてジークを引きずり出したリヴァイ。一瞬の迷いが油断を産む。迷うべきではなかった。殺せるときに殺しておくべきだった。切り刻める時に切り刻むべきだった。エルヴィ・スミスの顔が浮かんだ。彼に獣の巨人の能力を移せば無敵。彼の腕も再生する。その一瞬のすきに四つ足の巨人がジークをかっさらう。不覚。もう打つ手無し。立体起動装置のガスは残り少ない。ジークの一声で巨人達がリヴァイをロックオン。人類最強の戦士に逃げ道無し。

復活した鎧の巨人。深手を負ったライナー。記憶が定かではない。雷槍でやられた記憶がない。これは兵士たちにとっては好都合。手の内が知られていない最大の好機。残りの雷槍は4本。これだけで鎧の巨人を倒さなければならない。残った兵士は第104期生のみ。膝の裏に雷槍を打ち込み動きを止める。なにが起こったのか理解できないライナー。両顎に雷槍を打ち込み口を開けさせる作戦。そんなにうまくいくはずはない。一本しくじった。残りの雷槍は、ミカサの持つ一本のみ。うなじに打ち込んでも無力。一本ではどうしようもない。負傷したサシャは大丈夫なのか?誰?誰?誰?生き残っていた兵士。この声はあの人。生きのこっていたあの人。ハンジが生き残っていた。勝利の女神が現れた。おまけにきっちり雷槍を持っていた。その雷槍を反対側の顎にぶち込む。見事に命中し、ガクンと口が開いた。ライナーになすすべ無し。恨みの雷槍をライナーに打ち込むミカサ。絶体絶命の状況から起死回生。

奇跡的な逆転劇。圧倒的な力を持つ者たちの油断。そこをついた人類の勝利。しかし、犠牲は大きかった。アルミンの死。エルヴィンの死。調査兵団は全滅。次に獣の巨人たちに攻めてこられたら戦力が足りない。それは相手も同じ。ライナーとベルトルトは捕らえた。奪還されないように注意が必要。シーズン3になって息を尽かせぬ展開。毎回毎回、心臓バクバク。こんな神がかったアニメがかつてあったのだろうか?アルミンの壮絶な死。悲しすぎる死。勇敢な死。心にぽっかりと穴が空く。まるで親友を亡くしたかのような疑似体験。なんとか勝利したのがせめてもの救い。

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