注意:ネタバレ
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レビュー
ヴァンパイアの勢力拡大の目論見。中国に拠点を置くヴァンパイアの西洋進出。そのための東インド会社の船への潜り込み。1800年代の香港への旅。ヴァネッサの魂は当時のリリアン・ヴァン・ヘルシングの身体へ。周りの人からは、どこから見てもリリアン。メイドのシボーン。退屈な毎日。冒険への憧れ。昨日までとは、何かが違うリリアンに気づくシボーン。何か危険な香りがしてくる。メイドのシボーン、いい味出してる。ヴァネッサが倒した護衛を蹴りまくっている。日頃からストレス溜まりまくっているのを、チャンスとばかりに発散しているのかもしれない。お茶目なシボーン、これっきりで終わるのではなく、現在の時間軸にも子孫として登場希望。
長老と言ったらお爺さんとの思い込み。失礼しました。長老バーは、女性だった事実。香港の総督夫人も信頼するヴァン・ヘルシングの血筋。祖父のアブラハム・ヴァン・ヘルシングに総督夫人の父が仕えていたとは驚きの事実。ヴァンパイアの事も父から聞いて理解済みの総督夫人。話が早い。全面的にヴァンパイハンターの事に理解があれば事はスムーズにいく。紹介されたマスター・ツイ。薬屋と聞いたので、勝手に老人とイメージしていたら、意外と若い人。さすが香港が舞台、マスター・ツイはカンフーの使い手。人間離れしたヴァン・ヘルシングの身体能力も熟練のカンフーには敵わない。長老バーの手下がキョンシーとは、これも香港らしい。霊幻道士のキョンシーとは、全然違う感じ。フラッシュのように超高速で動き回るキョンシーは、やっかい。
リリアンの夫は、ヴァンパイアの事を信じていない。リリアンが病気だと思っている。そもそも、この二人何で結婚した?ヴァン・ヘルシングの血筋の者だと分かっていたはず。いかれていると思ったのなら結婚なんかしないはず。いきなり、子供をつくろうと言われた中身はヴァネッサのリリアン。困った展開。好きでもない男と子作りなんか御免こうむりたい。ヴァネッサの誤算。現代のヴァネッサは不死身状態。どんな傷を受けても即座に治癒する。でも、リリアンにはその能力はない。傷を受けたら普通の人と同じ。すぐに傷は塞がらず治癒するにも時間がかかる。最新の注意をして戦闘に望まないと致命傷を受けて取り返しのつかない事になってしまう。
夫が一人で長老バーの隠れ家に乗り込む。なんで護衛を連れて行かなかったの?それとも、連れて行った護衛はキョンシーに全滅させられた?夫自身は、長老バーの虜になってる。綺麗な女性に見えてるんやろうね。実際は、しわだらけの何百年も生きている忌まわしいヴァンパイアなのに。我に返った時に背筋が寒くなりそう。命の危険とかではなくて、しわくちゃのヴァンパイアとイチャイチャしていた事にゾッとしそう。隠れ家の窓を塞いでいるのが、カーテンだけの不思議。完全に窓を塞ぐとか策を講じてなかったのか?それとも、ただ単に抜けてるだけなのか?結局のところ、それが致命傷になってしまった。ナイフの毒で朦朧とするヴァネッサ。マスター・ツイは、もったいない。致命傷を負ってしまった。腹に刺さったナイフには、長老バーの血が付着している。解毒作用のある長老バーの血液。マスター・ツイに致命傷を与えたナイフに助けられる皮肉。今回限りの登場のマスター・ツイ。准レギュラー位になって活躍してほしかった。
リリアンの夫も長老バーに首を掻っ切られて死んでしまったと思っていたが、致命傷には至っていなかった。現実世界の時間軸ではリリアンを精神病院へ連れて行った事実がある。だから、運命が命を救った。これがきっかけで夫はヴァンパイアを信じるようになった。ヴァン・ヘルシングの血筋と真正面から向き合うようになった。人は自分の目で見ないと信じないもの。身近な人がヴァンパイアハンターの血を受け継いでいると知っていたにも関わらず信じようとしなかった。良い運命もあれば、悪い運命もある。どんなにあがいても歴史は改竄できない。ヴァンパイアが中国からはるか西にあるアメリカで勢力を拡大した事実。リリアンの身体に宿ったヴァネッサが、どれだけあがこうが歴史を変える事は不可能。東インド会社の船は出港してしまった。12個の棺を積み荷として乗せたまま。
現実世界に戻って来たヴァネッサ。まさかの長老1号を自由の身に。でも、答えはひとつ。こんな危険な奴を野放しにしては、ゆくゆく人類の脅威となりえるのは明白。ヴァネッサの選択は間違ってなかった。長老1号を短剣でひと突き。信じられないという顔で絶命する長老1号。何百年も生きている割には、意外と人間臭い最後。あっさり騙されるとは、今までの数えきれない人生で何を学んできたのか?もしかして、ヴァネッサを全面的に信用してしまった?でも、彼女はヴァンパイアハンターの血を受け継ぐ者。この世からヴァンパイアを根絶やしにするのが使命。それを忘れていたとしたらマヌケすぎる最後。次の目的はサンフランシスコ。長老バーは、今もサンフランシスコに潜んでいるのか?
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