注意:ネタバレ
東京喰種:re公式サイトから引用
©石田スイ/集英社・東京喰種:re製作委員会
レビュー
核であるカネキがいなくなったのに朽ち果てる事なく鎮座する竜。本体がなくなったのに何故朽ち果てない。朽ち果てるどころか次々と落とし児を生み出していく。いったい、どれだけの人達が落とし児によって喰種になってしまったのか?このまま次々と落とし児が増え続けたら世界は喰種で溢れかえってしまう。喰種とてただでは済むはずがない。落とし児のばらまく毒は喰種にとっても濃度が濃すぎる。このままでは世界の終わりがやってくる。世界を救うためにも竜の中心部に行き活動を止めなければならない。ただ一人落とし児の毒に耐性のあるカネキがそれを買って出た。共に行くのはアヤト。二人は危険な竜の中心部に向かって行く。世界を救うために人と喰種が共存できる世界を夢見て。世界の終りの緊急事態。こんな事態に混乱を招く事を望む者達が攻め込んでくる。和修家側近の武装集団ヴィー。黒いコートにシルクハットのお揃い制服。無表情に攻撃してくるのが不気味に恐怖を煽ってくる。黒い軍団の攻撃をCCGが迎え撃つ。
ピエロも混乱に乗じて参戦する。ピエロを率いるドナート・ポルポラが秘密兵器を投入する。迫力満天。不気味な巨体。これは無敵の梟。顔のない本体が不気味に揺らめく。これにはさすがに顔が引きつる面々。まるでゴジラのように強力なビーム。当たれば体は真っ二つ。ヒナミの超感覚が梟を操るピエロたちを捕える。ドナート・ポルポラの前に現れるは、亜門鋼太朗。父として慕った男が今や敵。ウタの前に現れるは、四方蓮示。かつての親友が今や敵。互いに昔の思い出を封印しての非情の戦い。一瞬のためらいが死を招く。あっちにもこっちにも神父がワラワラと湧いてくる。こっちを避けたら、あっちから攻撃。こっちを攻撃したら、向こうから攻撃。多勢に無勢。どれが本体なのか見極めなければ堂々巡りの上に死が待っている。亜門鋼太朗の想いが、神父の本体を見極める。こんなはずではなかった。かつての息子の成長。親として本望。壮絶な親子喧嘩。神父の体を一刀両断。呪縛から解放してくれたのは、やはり息子だった。
神父の目から涙が溢れ出す。こんな気持ちになったのは初めてなのかもしれない。冷酷非道のドナート・ポルポラにも人の心が残っていた。かつての親友が変貌する。自分を殺すために醜いモンスターに変貌する。一緒に笑い、一緒に泣いた青春時代。共に過ごした青春時時代。なぜ、今殺し合っているのか?四方の想いがウタの執念を上回る。串刺しにされ電撃を受けるウタ。動けなくなったウタ。てっきり四方が止めを刺すものと思っていた。優しく親友に背中を貸しておぶる四方。青春時代にタイムスリップ。何度でも殺しにくればいい。それがお前の望みなら。何度でも相手になってやる。お前の気が済むまで。
カネキとアヤトが見た光景。次々を作られている落とし児。巨大なカエルの卵のように、幾重にも積み重なっている。二人の気配を察知した。次々、卵にヒビが入る。オギャーオギャーとは言ってません。世界を守るため、こんなところで襲われるわけにはいかない。食い止めるためアヤトが落とし児を迎え撃つ。時間稼ぎになるだろうが一人では限界がある。竜の中心部に向かうカネキ。いったい、中心部には何があるのだろうか?
リゼの気配が強くなる。中心部に近づくほど強くなってくる。なぜ、リゼの気配が強くなる?まるで、目の前にリゼがいるような不思議な感覚。いったい、中心部には何が待っているのか?待っていいたのは、オチャラケ野郎。旧多二福が待っていた。彼にとって大事なものを守るため。これ以上カネキが進むと都合が悪い。自ら足止め買って出る。諸悪の根源は、こいつなのかもしれない。一筋縄ではいかないだろう。それが分かっていても止めなければならない。何としてでも旧多を倒して先に進まなければならない。
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