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【海外ドラマ】アメリカンホラー・ストーリー《1984》シーズン9第7話「憎悪と復讐」レビュー(ネタバレ)

注意:ネタバレ

20世紀スタジオ公式サイトから引用/©2024 20th Century Studios. All Rights Reserved.

第7話「憎悪と復讐」感想・レビュー(ネタバレ

ベンジャミン、子供の時にそんな悲惨な経験をしてるって本当に恵まれていませんね。ボビーを失ったショックで錯乱してるのはわかるけれどベンジャミンを責めるのはかわいそうすぎる。彼も弟を失って戸惑っているはず。ボビーに「座って待て」と注意もしていた。それを聞かずに勝手に水に入ったボビーも悪い。もっと悪いのはちゃんと安全確認せずに船をだしったおっさん。もっともっと悪いのはスケベ心に勝てずに勝手に持ち場を離れた監視員。責めるべき人たちはベンジャミン以外にもいるのにお母さんの怒りの矛先はベンジャミンに集中してしまっている。ベンジャミンもあなたの息子じゃないですか。キャンプ場の呪縛が始まったのがボビーの死。息子を想う母の怨念がキャンプ場に例を縛り付けていた。呪縛を解くには母の怨念を鎮めるしかない。不思議なことにボビーの幽霊は現れていない。悲惨な事故で突然亡くなったので自分の死に気づかずに戸惑っているのかもしれない。

マーガレットが行った大虐殺もベンジャミンの母の差し金だった。大人になってレッドウッドキャンプ場を訪れたベンジャミン。ボビーを死なせた張本人と母は幽霊となっても恨み続けている。マーガレットといい雰囲気になっているベンジャミンが許せない。ベンジャミンを苦しませるためにマーガレットの心の闇にささやきかけた。その結果がレッドウッドキャンプ場の大虐殺。全ての殺人はミスター・ジングルズに仕立て上げられてたベンジャミンにかぶせられた。自分のことをミスター・ジングルズと思い込んだベンジャミンの凶行をすべて見ていた母。そこには息子を愛する母の姿はなかった。妻の敵のラミレスと決着をつけるためにレッドウッドキャンプ場を訪れたベンジャミン。まさかキャンプ場で殺された者たちが幽霊となって大量殺人を計画しているなんて思ってもいなかった。キャンプ場に縛り付けられて出ることができない幽霊たち。ここから出るために大虐殺を行いキャンプ場を注目させる計画。注目されれば世界中の超常現象研究家が集まってくるはず。研究が進められれば自分たちがここから出る方法も解明されるだろう。なんと行き当たりばったりな計画。なんの説得力もありません。超常現象研究家が集まってくるどころがキャンプ場は閉鎖され立ち入り禁止になるかもしれない。さすがモンタナの計画。とてもじゃないが現実性が全くない。

ドナという人間がわからない。自分の罪滅ぼしのためだけに危険な橋を渡りブルックを刑務所から助け出した。見つかれが自分も刑務所に入る運命。そんなリスクを冒してまで自分の罪を消し去りたいのか。人生に絶望していたブルックいしたらありがた迷惑。せっかく苦しみから解放されると思っていたのに現実世界に引き戻された。しかし、殺人鬼を引き寄せる体質。スケート場でも殺人鬼に声をかけられる。素性のわからない人間を車に乗せるなんて自殺行為。どう考えたら女二人の車にわけのわからない男を乗せてしまうのか。お約束のいかれた殺人鬼。パトカーに止められて職務質問一直線。やばいのは殺人鬼の方だけではありません。もっとやばいのは死刑にされているはずのブルック。死刑を免れて刑務所から脱走したのがわかれば、もう二度と外には出られないだろう。警官にどう答えるべきか迷っているうちに後ろから銃声が響き渡る。警官を撃つなんていかれすぎている。こんなやつとはかかわるべきではなかった。なんとか車を発進させて殺人鬼から逃げることができたブルックとドナ。危ない場面に遭遇し切り抜けてきた割には警戒心がなさすぎる。警官を撃った殺人鬼がパトカーを手に入れることぐらい想像できませんか。そう考えたら笑って話をしている場合じゃありませんよ。当然、追ってこないかバックミラーで後ろを警戒しておかないといけません。追突されるまで気が付かないとは警戒心がなさすぎます。

幽霊になっても得体のしれないものには恐怖を感じる。元は人間だから幽霊になったからといって恐怖を感じないわけではない。白いパジャマの幽霊が新参者の幽霊たちを追い掛け回す。これはこれである意味怖すぎる光景。その答えはベンジャミンにあった。それは自分の母親であることを説明するベンジャミン。キャンプ場での悲惨な事故を告白する。ベンジャミンへの恨みから殺すはずだった幽霊たち。話を聞いているうちにしんみりとした雰囲気が流れ出す。すっかり消え失せたベンジャミンへの殺意。親切にゼイヴィアが白いパジャマの幽霊が出る場所まで案内をしてくれた。母と再会したベンジャミン。しかし、母はベンジャミンを憎み続けていた。ショックを受けるベンジャミン。実の母親から憎まれ続けられるなんて辛すぎる。ボビーが事故で死んで一番ショックを受け自分を責め続けていたベンジャミン。自分の息子にも弟と同じ名前を付けていた。ベンジャミンの苦悩を知って我に返る母。しかし、サタンと契約して蘇ったベンジャミンがラミレスに勝てるわけがない。ベンジャミンの魂はサタンが握っている。その契約が続く限りベンジャミンに勝ち目はない。衝撃的な母の言葉。自ら命を絶てばサタンの契約から解放される。悪魔との契約から解放されればベンジャミンにも勝ち目はある。このキャンプ場では命を失っても幽霊となって人間の命を奪うことは可能。自ら命を絶ったベンジャミン。今度こそは確実に家族を守るため。

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