【アニメ】DEVILMAN crybaby【デビルマン】第7話レビュー【NETFLIX】（ネタバレ）

注意：ネタバレ

レビュー

第7話：人間は弱く、悪魔は賢い

悪魔の存在が公になり混乱する世の中。人々は疑心暗鬼の状態。今まで普通に見えていた人たち全てが悪魔に見えてくる。少しでもいつもと違う素振りを見せたら悪魔に認定。悪魔をあぶりだして殲滅するはずが人間同士で殺し合い。悪魔でも人間でもない存在デビルマン。不動明（内山昂輝）がデビルマンの救済に乗り出す。しかし、人間にとってはデビルマンも悪魔の範疇。見つけ出したら殲滅する対象。悪魔の存在を公に引っ張り出した実行犯。不動明も困惑する。こんなはずではなかった。人間同士が殺し合うなんて予想外。悪魔に変身した幸田を連れ去って匿っていた事実。安全なところへ保護している状態。

殺伐とした世の中。暴走した自警団がやりたい放題。社会の安全はどこへ行った？空気を読まない牧村美樹（潘めぐみ）も無茶過ぎる。女一人で出歩くなんて自殺行為。周りの状況を読めなければ自滅するだけ。自警団に絡まれる牧村美樹。子供の時のように不動明の助けを期待するが虫が良すぎる。そんな都合よく助けが来てくれるはずはない。都合よく不動明が助けに来たのかと思わせぶりな展開。ラッパーのワム（KEN THE 390）の登場だった。軟派な感じとは裏腹に意外と腕っぷしは強そう。それにしても、多勢に無勢。ワラワラと湧いてくる自警団。こんな数を相手に勝てるわけはない。さすがに気の強い牧村美樹もそれは理解出来た。逃げるが勝ち。ここは意地を張らずに逃げるのが正解。

やはりミーコ（小清水亜美）もデビルマン。あの驚異的な走りも悪魔の力。不動明と同じ獣走りのスタイルが物語っている。警察も出払っているから治安が悪くなる。拳銃を持った変質者の男。ミーコが声を掛けられる。デビルマンになったミーコには拳銃なんかに恐怖感はなし。男に言いなりになって付き合うミーコ。こんな展開になるとは男は予想だにしていなかったに違いない。悪魔の存在が公になっているのに、声をかけた女が悪魔かもしれないと考えなかったのか？そんなにすんなりついて来るはずは無い。欲望が恐怖感に打ち勝ってしまった瞬間。絶頂の時を迎えた男が絶命する。男は自分が死んだ事にすら気付いていないかもしれない。ある意味、羨ましい死に方なのかもしれない。

飛鳥了（村瀬歩）の計画にまんまと乗せられてしまった不動明。気づいても後の祭り。デビルマンも悪魔も一緒くたにされて命を狙われる存在。疑心暗鬼になった人間同士が殺し合う現状。悪魔よりも人間の犠牲者の方が多い現実。いったい、人間たちは何をしているのか？悪魔が虎視眈々と世界を支配するのをうかがっている状況。そんな状況で勝手に自滅に向かう人間。至るところに入り込む悪魔。アメリカ軍も掌握している。自衛隊も悪魔の手中。人間同士が殺し合っている間に悪魔は着々と計画を遂行している。飛鳥了の計画を知った不動明が袂を分かつ。慌てる飛鳥了を尻目に不動明は出て行った。

どんな事があっても自分の息子に変わりはない。太郎が悪魔に乗っ取られていた。辛うじて自我を保っている状態。何とかデビルマンの状態をキープしている。不動明も気付かなかった事実。家族のだれも気付かなかった。いつ、悪魔と融合したのか？普通通りの日常の風景。比較的安全なスーパーで買い物。欲求を抑えきれない太朗。子供の自我では抑えきれない現実。腹ペコ状態で目の前に湯気を上げるステーキが置いてある。我慢できるわけがない。一線を越えてしまった太朗。悪い事をした事は自覚している。人間のやる事ではない。生きた犬をバリバリと食う人間などいるはずもない。牧村亜樹子の全身から力が抜けて行く。我が子が悪魔となってしまった衝撃。計り知れないショックが襲って来る。ショックの後の使命感。子供を守らなければならない。この子を守る事が出来るのは自分しかいない。こんな事が知れてしまったら殺されるのは確実。そんな事はさせない。悪魔になってしまっても太郎は太郎。夫にも娘にも伝える事の出来ない現実。息子が悪魔になってしまうのを防ぐことが出来なかった自責の念。自分がしっかりしていれば防げたはず。家族と決別した牧村亜樹子。自然に教会へと足が向く。神に助けを求めて答えてくれるのか分からない。しかし、今は神にすがる事しか出来る事はない。

白い光が核ミサイルもろとも包んで行く。白い光に触れたものは塩の塊となり朽ちていく。悪魔も人間も予想だにしなかった展開。白い光の正体も不明。誰が放ったかも不明。突然、広がりだした白い光は神の放った光なのか？白い光を見て恐れおののく飛鳥了。白い光を見て何かを感じて怯えている。以前にも、この光を見た事があるのか？彼が描いている計画と関係があるのか？謎の光は敵なのか味方なのか？謎が増々深まっていく。