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【映画】ドント・ルック・アップ【NETFLIX】レビュー(ネタバレ)

注意:ネタバレ

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「ドント・ルック・アップ」レビュー

コメディなのにだんだん背筋が凍る思いがする。
コロナの現在進行形とリンクする。
6か月後に彗星が地球に落ちてくる。
地球上の全生命が絶滅する。
そんなことを一人の大学教授と学生が訴えても誰も信じやしない。
確実なデータ。
何回もやり直した計算。
100%に近い確率で彗星は地球にやってくる。
やっと大統領に会って必死に訴えても、大統領は支持率の事しか頭にない。
テレビに出て訴えてもキャスターはおもしろおかしく伝えることに必死で視聴率の事しか頭にない。
視聴者は学生の必死の姿を面白おかしくデコレーションしてSNSにあげるのに必死。
もう、終わってる。
誰に訴えても信じてくれない。
6か月後に地球が終わるというのに誰も真剣に聞こうとしない。

でも、自分に置き換えたらそうかもしれない。
ワイドショーに出てくる地震学者が6か月後に大地震が来ると言っても真剣に聞いてはいない。
本当に来るわけないと聞き流してる。
人間の防衛本能がそうさせるのかもしれない。
地球の終わりなんて信じたくない。
それが本当ならどうしろと言うのか?
最初から聞かなかったことにすればいい。
聞かなかったことにして普通どおりの生活を送ればいい。
6か月後には戯言だったと証明される。
そんな風に脳が補完するのかもしれない。
でも、それが現実にやってくるとなったらどうなのか?
少なくとも国民を守る義務がある大統領は支持率なんかよりも国民の安全を優先させなくてはならない。
地球の危機なら専門家に検証させてとるべき対抗手段を取らなければならない。
それなのに自分の利益ばかり考える大統領。
核爆弾で彗星の軌道をかえておけば地球滅亡は避けられたのかもしれない。
それなのにジョブスみたいな起業家に吹き込まれ彗星に眠る資源を独占するために計画変更。
宇宙開発なんてしたこともない企業に地球の命運をあずけるなんて自殺行為。
それを助言する側近のいない現実。
まわりを自分の気に入ったイエスマンだけで固めるとこういう結果になってしまう。

空に彗星が見えて現実を直視する人々。
やっと彗星が地球に接近している事を実感。
今になって焦っても遅すぎる。
略奪をしてどこに逃げると言うのか?
愚かな人間のドタバタ劇。
こんな有様をみていると滅んだ方がいいのかと思ってしまう。
コロナの蔓延する現実世界。
政府や議員もこんな感じなのかもしれない。
コロナを封じる事なんてどうでもいい。
いかに支持率を上げるかが重要。
そのためには治験を十分してないワクチン接種を進める事にちゅうちょなし。
亡くなっている大多数は老人たち。
それもコロナが直接的な原因かもハッキリしていない。
他の病気や事故で亡くなっていてもコロナ死としてカウント。
それって寿命じゃないのと言うケースも結構あるのかもしれない。
重症化率の低い若者にもワクチン推奨。
今度は幼い子供にまでワクチン推奨。
経済を止め若者が犠牲になって老人を守る政策。
だって支持者の大多数は老人だから。
こんな現実が映画とリンクする。
みなが自分の事ばかりを考えている。
真相は分からないが彗星の軌道を止めようとした連合国のロケット発射基地が大爆発。
大統領とジョブスもどきの仕業なのかは闇の中。

地球を助けるどころか金に目がくらんで希望を摘み取った罪深き二人。
責任を取るどころか宇宙船で宇宙へ脱出。
最終的には大富豪と有力者には助かる手段が用意されていた。
地球を助けることができなかった負い目なのか教授が優秀な人材だから助けたかったのかは定かではない。
ミンディ教授に宇宙船に乗るように誘う大統領。
でも、ミンディ教授は自分だけ助かる事を選ばなかった。
自分だけが助かっても意味がない。
地球最後の時は家族と過ごす事。
それを選んだミンディ。
それを受け入れた妻。
過去の浮気を暴露した妻も罪悪感を持って最期を迎えるのが嫌ですっきりしたかったから告白したのかもしれない。
AIの予想は「孤独死」。
でも、それを覆して家族や大事な人たちとの最後の晩餐。
だれもが最後の時は大事な人と過ごしたいと思うもの。
それが最高の最後。
アカデミー候補に選ばれる事だけはある。
俳優陣が豪華なだけではない。
長時間の上映時間が苦にならない。
時間を忘れてのめり込んでしまった。
でも、我に返ると背筋が寒くなる。
こんな事が現実になったらどうするのか?
いろいろ考えさせられる。

脱出した有力者たち。
半分ぐらいはコールドスリープがうまくいかなくて死んだのね。
惑星に着陸失敗で爆発してるポッドもある。
なんかうさんくさいジョブスもどき。
100%の安全性なんて求めてないのよね。
結局、思いつき行き当たりばったりでやってるからこんな事になる。
未知の惑星に全裸で降りて行くのもどうなの?
どんな危険が待ち構えてるかもわからないのに。武器も持たずに全裸の意味が分からない。
それはスタイリッシュで恰好がいいとか訳の分からん理由なのか?
大統領も危機意識ゼロ。
こんな大統領だから地球が滅んでしまったと納得。
未知の惑星の未知の生物に無防備に近づく大統領。
襲われるかもしれないと予測できないの?
これはAIが優秀だった。
大統領の最後はAIの予測通り。
予測の外れたミンディ教授とは対照的。
AIも100%ではないということ。
地球最後に生き残ったのが無能な大統領のマザコン息子。
ひとりでは何もできないマザコン男。
「ママ~!ママ~」と叫びながら餓死するのが目に見えている。
結局、彗星の衝突は回避できたのかもしれない。
地球を壊滅させたのは自分の事ばかり考える権力者。
こんな人たちが現在のコロナが蔓延する世の中をコントロールしてるかと思うと背筋が寒くなる。
どうかそうでないように祈るしかない。

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