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【アニメ】どろろ【手塚治虫】第12話「ばんもんの巻・下」見所(ネタバレ)

注意:ネタバレ

dororo
どろろ公式サイトから引用
©手塚プロダクション/ツインエンジン

レビュー

やっと再会出来た父と子。残酷な現実。領地を守るために全てを投げうつ醍醐景光(内田直哉)の覚悟。実の息子と分かっているが鬼神と契約して差し出した約束。その約束を破ると言う事は領地の衰退を意味する。そんな事になっては領民たちが路頭に迷ってしまう。自分の息子は多宝丸(千葉翔也)のみ。目の前の男を息子として認めることは出来ない。やっと会えた父から浴びせられた残酷な言葉。「生まれぞこないの鬼子」ただ生まれて来ただけの百鬼丸(鈴木拡樹)には何の罪もない。赤子を差し出した残酷な父親。

父の覚悟を察した多宝丸が百鬼丸に襲いかかる。兄を差し出した父は冷酷。そう思った多宝丸。しかし、領地のために何もかも差し出す覚悟の父を見て多宝丸の考えは変わった。例え兄と言えども領地を脅かすものは敵。切りかかる多宝丸。しかし、物の怪との百戦錬磨の戦いを切り抜けて来た百鬼丸の方が一枚上手。多宝丸の右目が切り裂かれる。ばんもんの周りに現れる狐の化け物。皆の注意は化け物に。怪我をした多宝丸はほったらかし。誰も心配しないのが不自然過ぎる。

助六を助けに行って敵の侍に囚われてしまったどろろ(鈴木梨央)。このままでは、ばんもんに磔の刑。こんな所で死んでしまう訳にはいかない。おっかちゃんのためにも生き続けなければならない。醍醐の家紋と百鬼丸の袋の家紋。それが一致する事に気付いたどろろ。やはり、こんな所で死んでたまるか。這い上がって岩の間からでも脱出する作戦。命懸けでどろろを守る助六。どろろを逃がした侍が逆上して助六を切り捨てないかと心配した。捕らえられたら見せしめのためにばんもんに磔にされるのが運命。助六の背が小さいのが幸いした。一緒に磔にされた大人たちは矢で射られて絶命している。助六のみが生き残り。死体の間に整列。生きた心地がしない状況。どろろが助けに来なかったら狐の餌食になっていた。

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縫いの方(中村千絵)の苦悩。一時も忘れた事のなかった百鬼丸の存在。その息子が戻って来た。飛び上がるほど嬉しい出来事であるが、後ろめたい気持ちがそれを邪魔している。どんな理由があろうが我が子を川に捨てた母親。許してくれと言って許してくれるものではない。そんなことは百も承知。しかし、自分は領主の妻。何よりも夫を優先させなければならない。心の葛藤で胸が張り裂けそうになる。百鬼丸を抱きしめたい気持ちを封印。鬼神を倒して体を取り戻す我が子。なんと逞しくなって帰って来たのか?しかし、それを認めるわけにはいかない。自分は領主の妻。何よりも領地の繁栄を望まなければならない。百鬼丸が鬼神を倒せば領地は衰退していく一方。

琵琶丸(佐々木睦)の役割がハッキリしない。気の向くままに散歩する琵琶丸。鬼神の祀られたお堂でお手上げ状態。鬼神にビビりまくり何も出来なくてお堂を後にする琵琶丸。何のためにお堂を訪れたのか意味不明。多宝丸とすれ違い百鬼丸と似た魂と感慨深い想い。何をされても受け流す百鬼丸。やっと再会した父である醍醐景光に酷い言葉を投げかけられても怒らない。弟である多宝丸から切りかかられても怒らない。母である縫いの方が領地のために百鬼丸のことを受け入れる事ができないと泣いても怒らない。何をされても怒らない心の広い百鬼丸。それが突然、もの凄い形相で唸りだし怒り出す。ミオを切り捨てた侍。百鬼丸に手を切り落とされた侍が生きていた。その侍を見付けた途端に百鬼丸の怒りが爆発。今にも切り殺しそうな勢い。どろろが止めなかったら、その場にいたもの全員が切り殺されていたに違いない。百鬼丸が唯一信頼を寄せるどろろの力。この世で百鬼丸を止める事が出来るのはどろろのみ。

狐の鬼神と共にバラバラに砕け散るばんもん。まるで醍醐景光の領地の未来を暗示するような不吉な兆候。どさくさに紛れて逃げるどろろと百鬼丸と助六。かつての助六の村は焼き払われて両親も殺されたとばかり思っていた。意外な嬉しい展開。悲しみに暮れていた助六の心に光が灯る。村を逃げ出して森に隠れていた人々。助六と母の再会。意外でアッサリしすぎた展開に呆気にとられる。緑に光る首の無い観音像は何を暗示しているのか?やっと再会した家族に残酷な仕打ちをされる百鬼丸。追われる身となり、どこへ向かっていくのか?

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