【アニメ】どろろ 第3話「寿海の巻」見所(ネタバレ)【手塚治虫】<命名、百鬼丸>




注意:ネタバレ

dororo
どろろ公式サイトから引用
どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

レビュー

領主の命令は絶対。背けば自分がはりつけにされてしまう。戦場で負傷し生きのこった者たち。死んでしまった方が良かったのかもしれない。そんな者たちをはりつけにして止めをさすのが寿海(大塚明夫)の仕事。延々とはりつけにして釘を打つ。自分が何をしているのか朦朧として分からない。これは現実ではない夢の中。そう思うわないと気が狂ってしまう。はりつけにされた侍の妻が駆け寄ってくる。最後の別れぐらいさせてやるのが情け。女の体を刀が貫く。人の命を奪う事に麻痺した世の中。なんの罪もない命の日がまた消えた。寿海の中の張りつめていたものが限界に達した。目の前は崖。もう耐えられなかった。考えるよりも先に体が動く。崖から落ちて行く感覚。これで狂気から解放される。

神は寿海を許さなかった。やり残したこと。やり遂げるまでは許さない。異国の船に拾われた寿海。異国で、失くした体の一部を修復する技術を学んだ。これが自分の運命。命を奪っていた人生が一転。無償で欠損した体の一部を修復する日々。せめてもの罪滅ぼし。神に与えられた二度目の人生。過去の過ちを正す事は不可能。助手として寿海を慕っていた若者。寿海の過去を知ってショック。自分の父の命を奪った領主に仕えていた寿海の過去。憎しみが湧き上がってくる。なんでこんな奴を慕っていたのか?父の仇。足を治してもらって恩義を感じていた。仇と分かっていたら治療なんか拒否したはず。過去を消すことは出来ない。せめてもの罪滅ぼし。その先には何があるのか?何もないのかもしれない。自己満足なのかもしれない。しかし、今の自分にはこれしかない。これも運命なのか?川原で見つけた異形の赤子。自分になら助ける事が出来る。この子が自分の前に現れたのは何かの導き。こんな体なのに逞しく生きようとしている。

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百鬼丸(鈴木拡樹)。そう名付けた。彼に物の怪が寄ってくる。不思議な力を秘めている。どんな秘密が隠されているのか。独特の見え方。敵意を持った物の怪は赤く不気味に光を発している。百鬼丸に戦う術を教える寿海。これから先、ずっと守ってやるわけにはいかない。不遇な体であるが自分の事は自分で守らなければならない。みるみる成長していく百鬼丸。尺の関係で早回し。あっという間に数年が経過。物の怪との実戦を経て戦闘能力もアップ。ある日、物の怪を倒した直後に右足が生えて来た。生身の足。生えてくる描写がリアル。皮膚が無く筋層丸見え。超大型巨人みたい。百鬼丸の背負ったものを理解する寿海。自分の体を取り戻すための旅の始まり。腕に仕込まれた刀は寿海の餞別。耳も聞こえず。話す事も出来ず。目も見えない。感情はあるのか定かではない。寿海の顔を触る仕草が、名残惜しそうに見えてしまう。息子を送り出す父の気持ち。寿海の中にも込み上げてくるものが。

醍醐景光(内田直哉)は、二人目の子供を授かった。元気な男の子。世継ぎの誕生。めでたい事だが、縫の方(中村千絵)に気掛かりが。首の無い仏像を見ると、いつも思い出す。あの子は天国で幸せに暮らしているのか?異形の姿で生まれてきたばかりに奪われてしまった我が子。まさか、生きているとは思わない。あの姿をみれば誰もが思うはず。多宝丸(千葉翔也)と名付けられた自慢の息子。景光は目に入れても痛くない程に可愛がっている。多宝丸にとっても自慢の父親。一見、幸せそうな家族。それは鬼神によっての偽りの幸せ。多宝丸が元気に育つ姿を見るたびに、あの子の事を思い出す。縫の方は、不憫な我が子がどこかで生きているように感じている。

熱いと言う事が理解出来ない百鬼丸。焚火を踏んで初体験。思わず出した足を引いてしまった。正常な反応。そうしなければ火傷してしまう。なにかいつもと違うと納得できない百鬼丸。もう一回、生身の足で焚火にチャレンジ。放っておけば大火傷。さすがのどろろ(鈴木梨央)も見過ごすわけにはいかない。百鬼丸が怪我をしてしまっては、物の怪を倒して金を稼ぐ計画がおじゃんになってしまう。顔の皮膚と右足は取り返した。全身を取り戻すのは、いつになるのやら。鬼神がどこにいるかも分からない。だが、こちらから追わなくても百鬼丸に引き寄せられてくる。次はどんな鬼神が現れ、どの部分を取り戻すのか?

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