注意:ネタバレです
重神機パンドーラ公式サイトから引用
©2017 Shoji Kawamori, Satelight / Xiamen Skyloong Media
レビュー
第25話:黒き輝き
喜んでいいのか?悲しんでいいのか?複雑な感じやね。ダグが生きてたのはサプライズ。でも、手放しで喜んでもいられへん。完全にエミリア・ヴァリのAIの虜になってしまってる。もう、本物かAIかなんてどうでもええんやろうね。最愛の人と一緒にいたい。ただ、それだけが願い。それが叶うなら他の事はどうでもええんや。例えネオ翔龍が滅んでしまってもかまわない。戦闘マシーンとして育てられたダグが人間に戻ったきっかけがエミリア・ヴァリ。研究マシーンとして毎日を送ってたエミリア・ヴァリが人間に戻ったきっかけがダグ・ホーバット。互いに影響を与え合い幸せな日々を求めたのに引き裂かれてしまった。
絶望の淵をさまよっていたダグ。パンドーラの仲間達と出会って絶望の淵から抜け出したかに見えたけど、そうでもなかったんやね。ダグを救う事が出来るのは、結局エミリア・ヴァリだけやった。猫のエミリア、ええ仕事してくれるわ。涙腺崩壊しそうになった。ダグが生きてるのを信じて探し回ってたんやろうね。ダグにそっけない仕草を見せる事もあったけど、ダグの事が一番好きやったんや。ダグもようやく気づいたね。本当の家族がどこにいるかを。目の前のエミリア・ヴァリは幻影であって本物でないことを。
魂が何なのか分からない。AIのエミリアは、抵抗しようとすれば出来たはず。でも、最後は抵抗することなくダグに運命をゆだねた。結局の所、AIとエミリア本人は繋がってたのか?はたまた、エミリアそのものなのか?ジークは黒き輝きで世界を覆って全てを進化させるつもりなんやね。でも、そんな事をしてしまったら人間が人間でなくなってしまう。家族もへったくれもあれへん。ジークが出した答え。世界を救うためには、そうしなければならない。ジークの答えは正しいのかもしれない。でも、そんな世界になってしまって意味があるの?他にも方法があるはず。
グレンは、照れ屋なんやね。自分の思ってる事を正直に伝えることができひん。ダグの事を認めてるのに反発してしまう。ダグがいなくなって悲しんでたんやろうね。感極まってダグにハグしてるよ。ダグが生きてて、メッチャ嬉しかったんやと思うわ。ダグは、男に抱きつかれて複雑やろうね。でも、グレンが心配してくれてたのが分かって嬉しさもあったにちがいないわ。明日もみんなでご飯を食べれるように頑張って。
第26話(最終回):選ばれた未来
遂にクロエは知ってしまったね。ジークの正体が多重次元のロンの集合体である事を。哀しい現実やね。最愛の兄が人類を脅かす存在。ジークという名前は、ロンにプレゼントされたぬいぐるみに付けた名前やったんや。クロエは強いね。もはやジークは兄ではないと結論付けた。自分の兄のロンならジークを倒す事を望むと言ってのけた。ロンも気付いてたんやね。この世界を救うには進化フィールドを展開して人類を進化させるしかないことを。でも、それは違うと思ってたんや。人が人でなくなってしまうのは違うと思ってたんや。
この世界が好きやったんやね。だから、他の方法があるはずと必死で研究し探してた。それがリアクターの事故が起こって志半ばで死んでしまったんや。その心の隙間に誕生したのがジークやった。家族がテーマなんやね。最後は家族契約が世界を救った。ジークと融合して一体となってしまいそうになるレオン。意識が薄れていく中でジェイの家族契約の叫びがレオンの意識を呼び戻した。耳にタコができるぐらい毎日毎日聞いていた家族契約。絶対に忘れるはずがない家族契約。世界を救うのは家族。血が繋がってなくても、心が繋がれば家族になれる。
もう、みんな勝手に家族契約を作って連呼してる。身近すぎて忘れがちになってしまうもの。今一度、家族とは何かを考えて声に出して言ってみるのも大事なんかもしれへんね。みんなの気持ちが一体となってジークの結界を縮めていく。ドンドン小さくなっていく渾沌とジーク。一瞬、ジークにロンの姿が重なって見える。あれは、本物のロンなのか?確認する術はない。でも、ロンがさよならを言ってたのかも。若しくは、ありがとうかな?
人が人でない存在にならなくて良かったと安堵してたのかもしれへんね。でも、手放しで喜ぶことも出来ひんみたい。完全に渾沌と黒き輝きが消滅した事は確認できてない。いつまた、復活するかもしれない。B.R.A.Iの脅威も無くなったわけではない。相変わらずネオ翔龍は、B.R.A.Iの脅威にさらされてる。人類を救う術も見つかってない。でも、それはレオンがロンに託されてる。天才レオン・ラウなら、やってのけるはず。家族がB.R.A.Iの脅威を気にせずに暮らせるような世界を取り戻す事を。
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