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【アニメ】進撃の巨人 シーズン3第56話「地下室」レビュー(ネタバレ)<鍵、いる?>

注意:ネタバレ

shingekinokyojin
進撃の巨人公式サイトから引用
©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会

レビュー

目覚めたアルミン、針のむしろ。こんな事なら、目覚めない方が良かったのかもしれない。大きな十字架を背負ってしまった。重圧がのしかかる。エルヴィン団長の犠牲の上で助かった命。誰が考えてもエルヴィン団長を生かすべきと答えが返ってくるはず。それを覆したリヴァイの判断。エレンとミカサの必死の訴えが無ければ助からなかった命。上官に歯向かってでも友を助けたかった。その命懸けの訴えがリヴァイの心を動かした。元よりエルヴィン団長は、安らかな死を願っていたから、願いを叶えただけ。

これからは調査兵団がアルミンの肩にのしかかってくる。どこへも逃げる事は出来ない。巨人の力を手に入れたから簡単に死ぬ事も出来ない。もはや、アルミンに逃げ道無し。これからの日々は自分との戦い。人類を勝利に導くために全てをささげる人生。ベルトルトを喰らった事実。かつては過酷な訓練を共にくぐり抜けた友。それを喰らった事実がのしかかる。突然の吐き気は普通の反応。生きた人間を喰らった事を普通に受け止めることなどできるわけがない。体が頭が、それを拒否する。しかし、ベルトルトは消化された後。アルミンの血となり肉となっている。大きな十字架。アルミンの前に立ちはだかりのしかかってくる十字架。

久し振りの我が家を目指すエレンとミカサ。昨日のことのように、平和だった時の情景が浮かび上がる。なぜ、こんな事になってしまったのか?あの、平和な日々はどこへ行ってしまったのか?この道を母が歩いていた。この道をエレンはミカサとアルミンと三人で走っていた。目の前のつぶれた我が家。これが現実。あの日を境に平和な日々は消え去った。巨人の秘密が隠された地下室。父に託された鍵。子供の頃に決して入ってはならぬと言われた地下室。エルヴィン団長の想いを背負って地下室の扉の鍵を開けるエレン。これはコント?明らかに鍵と鍵穴の大きさが違う。ここへ来て、まさかの展開に焦りまくるエレン。ミカサとハンジも唖然として固まる中、この人だけは違った。数々の修羅場をくぐって来たリヴァイ兵長は常人ではなかった。鍵が合わなければ扉をけ破れ。強引過ぎる方法で一件落着。何のための鍵?わざわざエレンに鍵を託す必要があったのか?

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待望の部屋の中は普通の医者の仕事場。普通の薬や書物があるのみ。誰が見ても分かるように秘密のものが置いてあるはずがない。捜してみるが、それらしいものが見つからない。手ぶらで帰る訳にはいかない。人類の未来を背負ってきている四人。まるで脱出ゲームのような展開。何かヒントになるような物はないのか?ミカサのお手柄。机にある鍵穴発見。明らかに怪しい鍵穴。今度はピッタリはまる鍵。この引き出しを開けるための鍵だった。ややこしい展開。グリシャも鍵を渡した時に説明するべきだった。しかし、ここで疑問が湧いて来た。これって鍵が無くても破壊すれば、引き出し開けれる。だって金属製でなくて木製やん。扉をけ破ったリヴァイなら鍵が無くても破壊したはず。そうなると、何のための鍵?そんなに大事なものをしまっておくなら、せめて金属製の頑丈な箱にしまっておくべき。

グリシャは、そこまで気が回る人ではなかったのか?引き出しを開けたら二重底。すぐにバレるカラクリ。あんまり意味のないカラクリ。グリシャ・イェーガー、大丈夫か?こんな子供だましで秘密を守っていたとは、恐るべし。巨人化の注射でも出てくるのかと思ったら、本が三冊できて来た。どんな事が書いてあるのかと思えば、写真が出て来た。この世界には、存在しないはずの写真。ハンジたちも初めて見る写真。肖像画とは違う違和感を感じている。裏にメッセージを書いてくれていて助かった。それが無ければ何の事やら意味不明。これは驚愕の事実が判明。壁の外の人類は絶滅などしていなかった。

歴史が根底から覆される。人類は壁の中だけに存在していたのではかなった。文明を持った人類。飛行船が飛ぶ光景。グリシャ・イェーガーの故郷。なぜ、壁の中の人類は外界と遮断されていた?巨人が囲む壁の中。あの巨人達の存在までが謎。壁の外の者達は壁の中で巨人に怯えて生活する人々の存在を知っていたのか?壁の外の世界。どこまでも広がる世界。海を見る事を約束したアルミン。壁の外には海だけではなく、想像も及ばないものが存在する予感。壁の外の人類は壁の中の人類の敵なのか味方なのか?エルヴィンがこの事実を知ったら、どう思っていたのか?新たな展開に期待が高まっていく。

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