【海外ドラマ】ウォーキング・デッド シーズン10第22話「ここにニーガンあり」レビュー(ネタバレ)




注意:ネタバレ

walkingdead

ウォーキング・デッド公式サイトから引用
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第22話:「ここにニーガンあり」レビュー

ニーガンの過去。ニーガンがいかにしてニーガンになったのか?見ごたえあり。見入ってしまった。甘く切ないルシールとの日々。世界が変わる前はルシールの親友と浮気をして妻を裏切ってきたニーガン。妻が癌であることを知らされ改めて妻の大切さを痛感する。失うかもしれないと分かって恐怖が込み上げてくる。そんな日が来るなんて夢にも思っていなかった。ルシールは自分のそばに永遠にいるものと思い込んでいた。そのルシールが癌を宣告された。もしかしたら自分の目の前からいなくなってしまうかもしれない。やっと妻の大切さに気づいたニーガン。

以前のニーガンは子供が大好きな体育教師。おそらく生徒からも慕われていたのであろう。しかし、運命は残酷。ルシールと一緒に行ったバーにいた迷惑な男。注意しても聞き入れない。殴りかかってきたから半殺しにしてやった。なんの偶然なのか、その男は生徒の保護者だった。学校は問題視。男は提訴。職を追われたニーガンは体育教師に戻ることができなくなった。怒りで目の前が真っ赤になる。でも、怒りに任せてしまった自分の責任。世界が変わる前は人を傷つかせたら罰せられるのが常識。だから、まともな人たちは争いを避け我慢をする事を強いられていた。

ウォーカーも元は人間。人間ではないと分かっていても殺すのは躊躇する。ニーガンも例外ではなかった。当然、人を殺した経験なんかないのが普通。目の前のウォーカーを殺そうと頭で思っていても本能が制止する。なんの恨みもない。なんの怒りもない。危険だから排除するだけ。動物なら問題はない。でも、相手は人間の姿をしている。ハンマーで叩いても、ナイフで刺しても浅くてウォーカーの動きを止める事ができない。本能的に身体が力を出すことを拒んでしまう。突然の銃声。ウォーカーが頭から血を流して倒れ込む。躊躇なくウォーカーの頭を撃ち抜いたルシール。ルシールの方が度胸がすわっていた。

ルシールには抗がん剤の投与が必要。幸い医者が治療計画を立て抗がん剤も置いて行った。うまくいけばルシールの癌は完治するかもしれない。望みをかけてニーガンは献身的に看護する。今までの罪滅ぼし。妻を失うかもしれないというい状況になって初めて妻がかけがえのない存在であることに気づいた。あと三回で治療は終了する。気の緩みがあったのだろうか?発電機の音に吸い寄せられるウォーカー。寄って来ないように発電機を止めておいた。抗がん剤は冷蔵庫に氷を入れて対策を施していた。温度が上がれば薬が変質する。そうならないように注意していた。もう少しで終わるということからの気の緩み。冷蔵庫から流れ出す水。発電機を止めていることを忘れてしまっていた。冷蔵庫の中の温度は上昇。薬は変質してしまっている。焦るニーガンに優しく声をかけるルシール。今までよくやってくれた。でも、自分の身体は自分が一番よくわかる。治らないと感じていた。だから、これ以上危険をおかしてほしくなかった。最後は自分を看取って欲しい。だからそばにいて欲しかった。

ルシールがいなくなるなんて想像もできない。最後まで希望は捨てない。車で診療をしている医者がいる。そんな話を聞いたことを思い出した。今から追えば追いつくかもしれない。抗がん剤もあるかもしれない。わずかな希望を見いだすニーガン。しかし、ルシールはそうではなかった。必死に引きとめようとするルシール。現実を受け入れたくないニーガン。どんなことをしてでもルシールを助けたい。その一心でルシールをひとり残して家を出た。全てはルシールのため。執念でやっと見つけた診療車。医者がいい人で良かった。銃を向けて脅したにも関わらず、水に流して抗がん剤を分けてくれると言っている。一緒にいた女性は後にニーガンの配下になるローラ。銃には弾が入ってなかった。ニーガンが悪戦苦闘していたウォーカーをルシールが撃ったのが最後の一発。弾が入っていない銃で脅す無謀な作戦。何の武器も持たない無防備なニーガン。さすがにこれではギャングに襲われたらひとたまりもないと親切に武器を渡してくれた。その武器こそ後のルシールとなるバット。それを渡したのが後に配下になるローラとは驚き。

手に入れた抗がん剤を一刻も早くルシールに届けたいニーガン。でも、そううまくはいかなかった。ギャングにつかまり尋問されるニーガン。時間を稼いでなんとか脱出しようと模索するがどうにもならない。しびれを切らしたギャングが銃口を向ける。殺されてしまったらルシールを助けることができない。抗がん剤を手に入れた場所を言わなければ命はない。こうしている間にも刻一刻とルシールの命は削られている。早くこの状況を打開しなければならない。恩知らずなニーガン。命を助けられ抗がん剤までも譲ってくれた親切な医者たちを売ってしまった。医者たちの居場所を教えた見返りに解放されるニーガン。律儀に抗がん剤も返してくれた。これでルシールを救うことができる。しかし、おおきな犠牲。恩を仇で返す行為。そんな事を考える余裕はニーガンにはなかった。

やっと家に辿り着いたニーガン。しかし、家の中に明かりはない。ドアにはメッセージ。部屋の中からは呻き声。信じたくなかった。認めたくなかった。自ら命を絶ったルシール。こんな世界では満足な治療を受けることはできない。自分の余命はあとわずか。そんな自分のために夫を危険な目にあわせるわけにはいかない。もう十分。ウォーカーとなってから夫を傷つけないように頭からビニール袋を被り、ベッドに固定した手錠をはめている変わり果てた姿のルシール。ニーガンに絶望がふりそそぐ。呻き声をあげて必死でニーガンを食おうとする変わり果てたルシール。そのかたわらで魂の抜け殻のようになったニーガン。どれぐらいの時間がたったのだろう?目の前が真っ赤になる。自分を脅すギャングの姿。静かに怒りが込み上げる。あんなことがなければ間に合ったかもしれない。バットに有刺鉄線を巻き付け出来上がった伝説のルシール。ギャングのもとに戻ったニーガン。この世界では警察に捕まることもなければ裁判で訴えられることもない。怒りを我慢する必要もない。強さこそ全て。笑みを浮かべてギャングを滅多打ち。ニーガンの覚醒。

埋められていたルシール。それを掘り出したニーガン。なんであんな所に埋められていたのかは分からない。しかし、ニーガンは知っていた。朽ちたルシールはウォーカーを一撃しただけで割れてしまった。過去と決別しなければならない。ルシールを暖炉にくべて再び炎の力で浄化する。ルシールとの決別により本来の自分を取り戻すニーガン。過去の罪を悔いて、こそこそと逃げ回るのは本当の自分ではない。アイ アム ニーガン。もう、マギーからは逃げない。一触即発。

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