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【アニメ】どろろ【手塚治虫】第8話「さるの巻」感想(ネタバレ)<百鬼丸の最初の言葉>

注意:ネタバレ

dororo
どろろ公式サイトから引用
©手塚プロダクション/ツインエンジン

レビュー

不吉な黒い雲。黒い雲が村を覆ったら生贄の催促。戦う術を持たない村人の防衛策。自分達が助かるためにはしょうがないと言い聞かせる。生贄の娘はどうなっても関係ない。一度きりなら割り切る事ができるかもしれない。しかし、催促は定期的にやってくる。味を占めた鬼神の催促。お腹が減ったと要求すれば御馳走が運ばれてくる。孤児のさる。たくましく誰にも頼らず生きている。村人のひどい仕打ち。こんな仕打ちをする奴ばかりなら滅びてしまったらいい。一人で必死で生きているさるを村八分。厄介者扱いして遠ざける。何のためにそんな事をするのか理解不能。そんな事をしているから罰が当たって黒い雲がやって来た。

傷ついたさるに声をかける村娘。娘と出会うまでさるには名前すらなかった。「猿のよう」と言う娘の言葉に咄嗟に出た名前。そんな名前で良かったのか?猿の意味は知っていたはず。顔も猿に似ているからしょうがない。本人が納得しているなら問題なし。子供の時なら問題ないが。大人になってから後悔する事にならないの?声を取り戻した百鬼丸(鈴木拡樹)。言葉を知らないから話すことは出来ず。耳と声が戻ったなら訓練次第で言葉を覚える事は可能。しかし、いまだに言葉を発する事のない百鬼丸。どろろ(鈴木梨央)の言葉を理解するのはいつの事になるのやら。

黒い雲の正体は巨大なムカデの姿をした鬼神だった。真っ赤に燃える魂を敵と認識して戦って来た百鬼丸。今回は一面赤で本体が溶けこんでいる。ムカデ野郎がどこにいるのか分からない。どこを見渡しても赤一色。さるを可愛がってくれた娘が生贄になっている。砂金を見返りに取引成立。当てにしていた百鬼丸が身動きできない。予想外の展開に現場は大混乱。助けるはずの娘はムカデの鬼神に飲み込まれてしまった。落ち込んでいるのか百鬼丸?小石を拾って投げ続ける。石と石が当たる音が断続的に続いている。いじけているのかと思っていた。そんな感情は持ち合わせていない。いつも前向きな百鬼丸。鬼神を倒す秘策を思案中。

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娘の仇。リベンジ百鬼丸。どろろが囮になって鬼神をおびき寄せる。トントン拍子にはいかないもの。着物が引っかかって危機一髪。間一髪で穴の中へ避難。油断大敵。気の緩みが取り返しのつかない事に繋がっていく。どろろとさるの共同作戦。百鬼丸だけには頼っていられない。硫黄の匂いの立ち込める山の中。ガスが噴出する場所に鬼神をおびき出したどろろ。火矢を放ってガス爆発。練りに練った秘策。引火した炎に包まれ鬼神はお陀仏の予定。予定は未定。全くお陀仏の気配は無し。

頼みの綱は百鬼丸。固い皮膚に矢は無効。それなのに矢を放ち続ける百鬼丸。射抜くためではなく位置確認。取り戻した耳の感覚フル活用。もう超人としか思えない。パクリと飲み込まれた百鬼丸。鬼神の腹の中を物凄い速さで切り裂いていく。胃の調子が悪い消化不良の鬼神。よく噛まないとこんな顛末を迎えてしまう。空中分解の鬼神。さすがの百鬼丸も空は飛べないはず。あの高さから地面に叩きつけられたらひとたまりもない。どろろと百鬼丸がどうなってしまうのかと心配した。偶然にしては出来過ぎてる。落下地点が地面でなくて良かったね。落ちた所は偶然にも湖。どろろと百鬼丸持ってるね。これが二人の強運。消化不良の鬼神だったから嬉しいサプライズ。飲み込まれて死んだと思っていた娘も助かった。飲み込まれてから時間が経っていなかったのが功を奏した。消化される前に救出。

娘は一人暮らし。弟のように思っているさる。二人で暮らさないかと嬉しい誘い。一人暮らしの年頃の綺麗な女性。ある意味さるが羨ましい。断る理由などあるはずない。結局報酬も砂金一粒。人助けが出来たからいいと自分に言い聞かせる。百鬼丸が初めて発した言葉。心の底から絞り出した言葉。「ど・ろ・ろ」何故か自分を慕ってくる存在。何故、自分について来るのかも分からない。自分が一番信頼できる存在。赤ん坊が「ママ」と初めて発するのと同じ感覚なのかもしれない。

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