注意:ネタバレです
あらすじ
愛車と亡き妻から送られた犬を奪ったロシアンマフィアのボスの息子と決着をつけ、再び殺し屋家業から足を洗い平穏な日々を送ろうとしていたジョン・ウィック。
組織の一員サンティーノが訪ねて来た。
彼は血判を見せ誓いを実行せよとジョンに迫る
以前、ジョンは妻と出会い平穏な日々を過ごす事を夢見ていた。
組織から抜ける条件として決してクリアできないといわれるミッションをやり遂げる事を命じられる。
その時に、無条件で一度だけ頼みを聞くという契約を交わしミッションをやり遂げる助けをしたのがサンティーノだった。
だが、殺し屋家業から足を洗う事を決めていたジョンはサンティーノの申し出を断る。
素直に引き上げたかに見えたサンティーノだったが、彼はロケットランチャーをジョンの家に打ち込む。
爆発し炎上するジョンの家。
妻との思い出が詰まった家が粉々に壊された。
契約通りサンティーノの申し出を実行することを決心するジョン。
その申し出は、組織のトップに就任するサンティーノ自身の実の姉の暗殺であった。
依頼を遂行し暗殺は成功する。
その直後からサンティーノはジョンの首に700万ドルの賞金を懸ける。
組織中の殺し屋がジョンの賞金目当てにニューヨークに集まる。
傷つきながらも殺し屋たちを返り討ちにするジョン。
ホームレスを率いる裏組織のキングの助けを得てサンティーノを追うジョン。
コンチネンタルホテルに追い詰めるが、ホテル内で仕事をしてはならない掟があった。
「やめろ」とジョンを制止する支配人の声を無視し彼はサンティーノの頭に銃弾を撃ち込む。
憤慨する支配人。
組織の掟により殺しの資格を剥奪され、一切のサービスを受けられなくなったジョン。
組織により彼に膨大な懸賞金が懸けられる。
支配人の計らいにより1時間の猶予が与えられる
傷ついた足を引きずり、愛犬と一緒に走り、どこかへ向かうジョン・ウィック。
ニューヨーク中に殺し屋が集結し彼の命を狙う
果たして伝説の殺し屋ジョン・ウィックは組織の殺し屋たちから逃げ切る事ができるのか?
ジョン・ウィック:チャプター2公式サイトから引用
Motion Picture Artwork © 2015 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
感想
前作を見て楽しめた人は絶対観るべき。
前作同様、主演はキアヌ・リーヴス。
監督も続投。
前作の雰囲気をそのまま引き継いでいる。
前作の5日後から始まる本当の続き。
前作を見てない人はテンポがよくキアヌのスタントなしのアクションも見ごたえあるから楽しめると思う。
でも、前作を見てる方がより楽しめる。
冒頭から愛車のマスタングを取り戻すためのカーアクション。
前作でロシアンマフィアのボスのバカ息子に奪われた大事な愛車。
それを取り戻して追跡を逃れようとする。
大事な愛車やのに逃げ切ったらボロボロ。
ドアが取れて運転席丸見えで走ってるのなんか漫画やね。
普通はもっと大事に車がボコボコにならんように、どう取り返すかを考えると思うねんけど、そんな事はお構いなし。
とにかく取り戻す事が最優先。
愛車がボコボコでも関係ない。
この描写は決めたことは何が何でもやり遂げるといういうジョン・ウィックの信念がうまく表現されている。
お決まりのコンチネンタルの数々のサービス。
武器のソムリエ。
そんな職業あるの?
ワインのテイスティングのように武器を勧めてくれる。
洒落たセリフが面白い。
スーツの仕立て屋。
表地と裏地の間に防弾繊維を挟み込んである。
銃で撃たれても貫通する事はないけど、衝撃はあるから痛い。
こんなスーツ、ほんまにあるんかな?
あるなら欲しいけど高いんやろうな。
ガンアクションも見所。
バンバン撃ちまくる。
撃ちながらマガジン交換して撃ちまくる。
敵の銃を奪って撃ちまくる。
ダンスを踊ってるように撃ちまくる。
でも、ジョンは防弾繊維の入ったスーツを着てるから弾丸が命中しても死なない。
この辺は、うまい事考えたね。
このスーツがなかったら、あっという間に死んでる。
相手もプロの殺し屋。
射撃はうまいはず。
でも、頭には当たらない。
それにしても、ジョンはゾンビみたいやね。
なんぼ、防弾スーツでも弾丸が当たれば衝撃が結構あるからダメージもあるはず。
でも、起き上がってくる。
車に跳ね飛ばされても起き上がってくる。
FPSのゲームを見てるみたいに錯覚してくる。
地下鉄の駅で歩きながらサイレンサー付きの銃でプシュプシュ撃ち合うのも面白いね。
サイレンサーついてるから周囲には銃声は聞こえない。
周囲に一杯人が歩いてるけど撃ち合いしてることに誰一人気付けへん。
人ごみ歩いてて、こんな事があり得るんかな。
もしかしたら、みんな気付いてないだけで現実の世界でこんな事が起こってたりして。
モーフィアスや!
マトリックス以来の共演。
ローレンス・フィッシュバーン。
コンチネンタルとは別のホームレスを率いた裏組織のボス。
モーフィアスにしか見えへん。
サンティーノを追って入った鏡の間は燃えよドラゴンへのオマージュやね。
すぐ分かったわ。
ブルース・リーがハンを追って入った鏡の間。
懐かしい。
コンチネンタルホテルで支配人が「やめろ」と言ってるのに掟を破ってサンティーノを撃ち殺すジョナサン。
掟を破れば殺しの資格を剥奪され、組織から追われることが分かってるはずなのに、自分の信念を優先させた。
ジョン・ウィックが殺し屋からも恐れられる原点がこれなんやね。
こうと思ったら何が何でもやり遂げる。
後先なんか考えてない。
ある意味、頭のネジが何本か外れてる。
結果的に組織中の殺し屋から追われる事になる
資格が剥奪されてしまったから、コンチネンタルの数々のサービスは使えない。
支配人の計らいで猶予が1時間与えられた。
この1時間で逃走するための物資を手に入れ計画を練り実行しなければならない。
相手はプロの殺し屋連中。
怪我した足を引きずって犬とどこかへ逃げるジョナサン。
このラストは何?
斬新すぎる。
ハッピーエンドでもバッドエンドでもない。
チャプター3を作る気満々やん。
ある意味、ファンにはうれしいラストやわ。
このままでは、終わらせへんぞという監督の心意気が伝わってくる。
このシリーズ、キアヌ・リーヴスの体力が続く限り続けて欲しいわ。
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