【海外ドラマ】スタートレックディスカバリー　シーズン２第12話　見所（ネタバレ）

注意：ネタバレ

レビュー

第12話：影の谷を歩むとも

パイク船長（アンソン・マウント）の悲壮な決意で涙が出そう。こんな展開になるなんて本人も予想していなかったはず。宇宙艦隊の指揮官の鏡。カッコよすぎる。自分の末路が分かってしまう残酷な仕打ち。気が狂いそうになるに違いない。それを回避する事も出来た。でも、自分が犠牲になる事で宇宙を救う事が出来ないかと可能性にかけてみた。新たな信号が出現。何かを導く信号。マイケル（ソネクア・マーティン＝グリーン）の母はもういない。彼女も信号の存在を知らなかった。いったい、誰が信号を発している。クリンゴンの惑星ボレス。カーレスを祀る神殿。そこにはタイムクリスタルが守られている。コントロールを倒して知覚生物の全滅を回避するためには時間を操る事が不可欠。そのためにはタイムクリスタルは手に入れる事が先決。クリンゴンの代表であるルレルの支配も及ばない神殿。そこにはルレルとヴォークの子が送られた。タイラー（シャザド・ラティフ）が行くわけにはいかない。生きている事がバレてしまってはクリンゴンは混乱に陥る。ルレルもただでは済まされない。

勇敢なパイク船長が名乗り出る。神殿の代表者の登場。威厳たっぷり貫禄たっぷり。何百年も生きていたに違いない。その考えが覆される。正体はルレルとヴォークの子。まだ赤ん坊のはずなのに、貫禄たっぷり。これもタイムクリスタルの力なのか？時間に束縛されない存在。数日しか経っていなくてもタイムクリスタルの前では意味をなさない。もはや賢者になった赤ん坊。その赤ん坊がパイク船長を導いていく。タイムクリスタルに触れる事で未来がみえる。幸せな未来があるとは限らない。目を覆いたくなる自分の悲壮な未来。そんな未来が見えたら生きる希望を無くすに違いない。パイク船長の叫びが響き渡る。真っ黒な未来が見えてしまった。爆発事故に巻き込まれ全身火傷。医療の進んだ世界でもこれが限界。命が助かっただけでも良かったのか？

死んでしまった方が良かったのかもしれない。こんな姿では生き地獄。球体の機械に繋がれたただれた顔。もはや人間とは呼べない存在。生きているだけの存在。そんな未来の自分の姿を見て正気でいられるはずがない。叫び声を出すのはしょうがない。タイムクリスタルを諦める事で未来を変える可能性は残る。しかし、諦めたらコントロールに勝つ術を捨てる事になってしまう。パイク船長の苦悩。心を奮い立たせるパイク船長。宇宙艦隊の船長の高い志。人類の鏡。自分を犠牲にして全知覚生命体を救う選択。並みの精神力では耐える事は出来ない。苦悩に満ちた茨の人生が待っている。パイク船長に拍手。こんな船長に出会えた人たちはラッキー。

不穏な動きのセクション31の船。それを追うマイケル。マイケルが暴走しないように同行するスポック(イーサン・ペック)。一人で行かせなくて正解。マイケル一人で行っていたらコントロールの思う壺になっていた。無数に漂う死体の山。船の乗員は全員船外に放り出されている。船はコントロールの支配下に違いない。生存者発見。シェンジョウの乗組員。懐かしいと言いたいところ。カマラン？誰？誰ですか？全く覚えがない。よく覚えていたマイケル。本当に覚えていたのかマイケル？覚えていなかったけど覚えていたふりではないのか？全滅状態で一人だけ生きている奴は怪しい法則。やっぱり、カマランも怪しかった。リーランド（アラン・ヴァン・スプラング）と同様にナノマシンで体を乗っ取られている。もはや人間ではない存在。こんな方法があるなら誰も信用できない。

他にも人間の姿をしたコントロールが存在するかもしれない。もしかしたらディスカバリーにも紛れ込んでいるかもしれない。一刻も早くコントロールを倒さなければ、そんな奴が増えていく。数が多くなればなるほど人間側が不利になる。今回はマイケルにナノマシンを注入して支配しディスカバリーに送り返す作戦。まんまと罠にはまってしまったマイケル。スポックがいなかったら危なかった。コントロールにはバルカン掴みは無効。機械だから神経が存在しない。不覚だったスポック。論理的に考えたら予測できたはずなのに焦ってしまったのかもしれない。タイムクリスタルを手に入れ一安心する暇も無し。

パイク船長も自分の人生の事をゆっくる考える暇も無し。セクション31の船が次々とやってくる。赤い球体のデーターを手に入れて完全体になるためコントロールが総攻撃を準備。ディスカバリーに勝ち目無し。このままデータを渡すわけにはいかない。選択肢は自爆のみ。ディスカバリーもろとも球体のデーターを破壊するしかない。まさかの展開。ディスカバリーは宇宙の藻屑となってしまうのか？他に回避する方法は無いのか？マイケルの母は時間の穴に吸い込まれた、今回は天使の助けも期待できない。八方塞がりのディスカバリー。エンタープライズに乗員の救助要請はしたが間に合うの？