注意:ネタバレ
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第6話:「自殺行為」レビュー
フィルの苦悩。ヴァンパイアの時の記憶。血への渇望。抑えきれない誘惑。自分の娘の血の味。叫ぶ妻の声が今でも耳にこびりついて離れない。娘の断末魔の声を忘れる事ができない。人間に戻ってからの方が辛かった。今までは仲間と共に生きることに必死になっていた。それが平穏な安全地帯に来て、あの時の記憶が一気に襲ってくる。平穏な毎日なんか過ごせるわけがない。ジュリアスの顔を見ればヴァンパイアの時の記憶が嫌でも呼び覚まされる。だから自ら命を絶とうと思った。ヘタなドラキュラのコメディアン。本当にヴァンパイアになった者の気持ちなんか分かるはずがない。笑いに変えれるほど生易しいものではない。頭を撃ち抜いたフィルに驚愕するジュリアス。客たちも何が起こったのか理解できない。頭から血を噴き出して倒れるフィル。普通の人間なら即死を免れない。しかし、フィルは特別。動き出すフィルのからだ。みるみる後頭部の傷が塞がっていく。何事もなかったかのように起き上がるフィル。こんなはずではなかった。頭を撃ち抜けば死ねると思っていた。驚異的な生命力。目の前で起こっている事を頭の中で処理しきれない客たち。勝手にトリックだと思い込んでいる。迫真の演技。スタンディングオベーション。
囚われたアクセル。ヴァネッサをおびき寄せるエサ。バーも知らなかった吸血鬼にならない人間。アクセルを吸血鬼にする計画は、いきなり失敗。Bプランはアクセルの血でおびき寄せる作戦。アクセルの頭に爪を立てて血を絞り出す。かなり痛そうな仕打ち。そんなにたくさんの血液いる?認識票に少しかける程度なら絞り出すほどいらんやん。さすがヴァネッサ。バーの読み通り。認識票の血液を舐めただけでアクセルのものと理解した。おまけにどこに囚われているかまで分かったみたい。ミル・マスカラスが付いて来たって足手まといになるだけ。尾行が下手くそすぎる。そんなに気になるなら一緒に行くと言えばよかったのに。長生きしてきたわりにはアッサリやられるバー。アクセルの不意打ちにやられるなんて、雑魚すぎる。過去の前置きが長すぎただけにアッサリやられて拍子抜け。
ワクチンの副反応。タイムリーな場面やね。でも、コロナ前の撮影。偶然が重なっただけ。ヴァンパイア除けのワクチン。どんな仕組みでヴァンパイアを除けるのかも謎。デンバーの安全地帯ではほとんどの人が打っている。いきなり狂暴になる同僚。いきなり襲われる恐怖。少ししつこく話しただけ。何が気に障ったのかもわからない。ヴァンパイア除けのワクチン自体が眉唾物。どんな仕組みでヴァンパイアから守ってくれる?副反応を隠して接種を推奨して来た事実。ワクチンを開発した当人たちは副反応を知っていながら接種を進めて来た。実際の世の中とリンクする。コロナワクチンは大丈夫なのか?政府は重篤な副反応を隠してないか?ドラマの中の医者たちのように開き直ってないか?ある程度の副反応に目をつぶらなければならないのは理解できる。でも、それが命にかかわる副反応なら接種をやめさせなければならない。マウスがそれを物語る。ワクチンを注射されたマウスが狂暴化。他のマウスを八つ裂きにした。これが人間ならヴァンパイア以上の脅威になってしまう。ワクチンを打った者が狂暴化。人間同士の殺し合いが始まってしまう。一刻も早くワクチン接種をやめさせないと安全地帯が崩壊してしまう。
フィルの妻が生きているかもしれない。安全地帯に入った全ての者は記録される。妻が生きていればフィルも死のうと思わないかもしれない。せめてもの罪滅ぼし。ヴァンパイア時代に犯した罪。それを償わなければならない。必死で記録を調べるジュリアス。フィルの妻の記録がみつかった。どこかで生きているかもしれないフィルの妻。共に捜す事がフィルのためになる。そう思ったのもつかの間。フィルの姿がビルの屋上に。頭を撃ち抜いて死ぬことができなければ、ビルの屋上から飛び降りてやる。希望を失ったフィル。必死でフィルを説得するジュリアス。妻の生存を伝えるがフィルにとっては遅かった。ヴァンパイアになって娘に手をかけた自分を妻が許すはずがない。余計に辛い思いをさせるだけ。ジュリアスの気持ちは十分理解した。彼もヴァンパイアになっていて人間の心を失くしていた。今は罪の重さに苦しんでいる。もう許してもいいだろう。ビルの屋上から足を踏み出すフィル。全ての苦悩から解放された瞬間。
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